ニチモウが急伸、東証の新市場区分の基準充足に向けた取組と新中期計画を好感

■陸上養殖、バイオマス漁網などに注力し3年後の経常利益48%増めざす

 ニチモウ<8091>(東1)は12月20日、時間とともに上げ幅を広げ、午前10時20分にかけて17%高の2447円(347円高)まで上げる場面を見せ急伸商状となっている。前週末取引日の16時、東証の新市場区分「プライム市場」の上場維持基準の完全達成に向けた計画書と3ヵ年中期計画を発表し、好感されている。2400円台は2015年以来になる。

 漁網・漁業資材で100年以上の歴史(創業1910年)ある大手。東証が2022年4月に実施する新市場区分の「プライム市場」への上場に向け、基準日時点(21年6月30日)で「流通株式時価総額」と「1日平均売買代金」が上場維持基準を充たしていなかったとして、基準充足に向けた計画書を発表した。サステナブル経営、新中期経営計画の立案・遂行、SDGs視点の成長戦略の展開、適切な投資・資本政策、IR活動の強化による投資家との対話の促進、などを行う。

 新中期経営計画(第137期中期経営計画『Toward the next stage』、2023年3月期から25年3月期)では、陸上養殖、バイオマス漁網などへの取組や海外事業の更なる強化などを進め、到達年度の数値目標(連結業績)として売上高1300億円(21年3月期比14.7%の増加)、経常利益35億円(同48.2%の増加)、などを掲げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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