ピックルスコーポレーションは22年2月期3Q累計大幅増益、配当予想を上方修正

(決算速報)
 ピックルスコーポレーション<2925>(東1)は12月27日の取引時間終了後に22年2月期第3四半期累計の連結業績を発表した。巣ごもり需要が落ち着いたため微減収だが、原料の野菜価格が安定的に推移して大幅増益だった。通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の利益進捗率が高水準であり、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。なお配当予想を上方修正し、前期比でも増配予想とした。また株主優待(22年2月28日基準日対象)の内容も発表している。株価は9月の上場来高値圏から反落してモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。増配も評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年2月期3Q累計大幅増益、通期利益予想は上振れの可能性

 22年2月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比0.8%減の349億20百万円、営業利益が17.1%増の26億87百万円、経常利益が16.7%増の27億82百万円、親会社株主帰属四半期純利益が18.5%増の19億15百万円だった。

 売上面はコロナ禍に伴う巣ごもり需要が落ち着いたため反動減で微減収だが、原料の野菜価格が安定的に推移し、生産アイテムの集約など生産効率向上も寄与して大幅増益だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高120億67百万円で営業利益13億26百万円、第2四半期は売上高123億56百万円で営業利益9億06百万円、第3四半期は売上高104億97百万円で営業利益4億55百万円だった。第3四半期はやや減速の形となった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が21年2月期比1.0%増の465億円、営業利益が5.1%増の28億50百万円、経常利益が3.9%増の29億40百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.7%増の19億円としている。配当予想は期末2円50銭上方修正して、21年9月1日付株式2分割遡及換算後で21年2月期比2円50銭増配の20円(期末一括)とした。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が75.1%、営業利益が94.3%、経常利益が94.6%、親会社株主帰属当期純利益が100.8%と高水準である。不透明感を考慮して通期予想を据え置いたが、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価(21年9月1日付で株式2分割)は9月の上場来高値圏から反落してモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。増配も評価して上値を試す展開を期待したい。12月27日の終値は1874円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS147円81銭で算出)は約13倍、時価総額は約241億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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