【株式市場】(年内最終日)日経平均は115円安で年内の取引を終える、オミクロン対応銘柄など高い

◆日経平均は2万8791円71銭(115円17銭安)、TOPIXは1992.33ポイント(6.66ポイント安)、出来高概算(東証1部)は後場増えて7億2987万株

 12月30日(木)<年内最終取引日>後場の東京株式市場は、円相場が一時1ドル115円台に入ったあとカベに当たったような動きとされ、前引けにかけて回復したトヨタ自<7203>(東1)やレーザーテック<6920>(東1)がややダレ模様になりながら一進一退など、売り買い錯綜に転じる銘柄が多い印象。年末年始に新型コロナ・オミクロン株への感染が広がるリスクがあり、日経平均は取引開始から2万8900円の手前で小動きを続け、大引けはやや下げ幅を広げて2日続落の大納会となった。TOPIXは大引け間際に小安くなり2日続落。

 後場は、正月明けのオミクロン株拡大に備えるように空間除菌の大幸薬品<4574>(東1)が一段ジリ高となり、医療資材の川本産<3604>(東2)、サーモグラフィなどの日本アビオニクス<6946>(東2)が一段ジリ高。1月施行の改正電子帳簿保存法に対応できる銘柄としてJFEシステムズ<4832>(東2)も一段ジリ高。エムケイシステム<3910>(JQS)も電子帳簿などで高い。星医療酸器<7634>(JQS)は後場動意活発となりコロナ関連のニュースに耳を尖らす様子も。上場5日目のエフ・コード<9211>(東マ)は3日連続ストップ高。

 東証1部の出来高概算は後場増勢となり7億2987万株(前引けは3億2635万株)、売買代金も1兆8439億円(同8307億円)。1部上場2183銘柄のうち、値上がり銘柄数は735(前引けは870)銘柄、値下がり銘柄数は1333(同1155)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は5業種(前引けは17業種)にとどまり、ゴム製品、情報通信、鉄鋼、パルプ紙、非鉄金属、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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