【注目銘柄】CREは続落も最高業績更新の業績上方修正を手掛かりに下げ過ぎ修正買いも交錯

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 シーアールイー<CRE、3458>(東1)は、前日6日に9円安の1517円と4営業日続落して引けた。ただ前場取引時間中には1616円と買われる場面があり、下げ渋る動きもみせた。同社株は、昨年12月23日の今2022年7月期第1四半期(2021年8月~10月期、1Q)決算の発表時に、早くも今7月期通期業績を上方修正しており、この上方修正で今期純利益が4期ぶりに大幅に過去最高を更新することを手掛かりに下げ過ぎ修正期待の買い物も交錯した。系列不動産投信「CREロジスティクスファンド<3487>」の2021年の年間上昇率が、43.9%とREIT市場のトップとなり、前日6日に3営業日ぶりに反発したことも、側面支援材料として意識されている。

■今期1Q純利益は7倍増益と高成長が続き7月期通期業績を押し上げ

 同社の今7月期通期業績は、期初予想より売り上げを5億円、営業利益、経常利益を各2億円、純利益を6億円引き上げ、売り上げ621億円(前年同期比30.6%増)、営業利益88億円(同52.4%増)、経常利益78億円(同46.8%増)、純利益56億円(同56.7%増)と続伸幅を拡大し、純利益は、2017年7月期の過去最高(35億8100万円)を大幅更新すると見込まれている。今期1Q業績が連続して高成長し、四半期決算として過去最高となったことで早期上方修正した。

 その今期1Q業績は、売り上げ307億4300万円(前年同期比2.76倍)、営業利益57億8700万円(同8.30倍)、経常利益55億5100万円(同8.11倍)、純利益41億5100万円(同7.04倍)で着地した。不動産管理事業では、管理物件が1579件、約173坪となりマスターリース稼働率が98.7%と高水準をキープし、アセットマネジメント事業でも取得報酬が拡大し、物流投資事業でも大型物流施設を売却し、開発に伴う特別利益5億6500万円が上乗せとなったことなどが要因となった。

■PERは7倍と割り負け4カ月となる高値期日向かいも一考余地

 株価は、昨年9月の大型物流施設売却に積極的な中期経営計画の策定が続いて急伸し、昨年来高値2729円まで1000円超高したが、10月に発表した新株式発行・株式売り出し(発行価格1780円)を嫌って1650円まで急落、往って来いの調整となった。同安値水準から今期業績の上方修正でいったん1764円までリバウンドしたものの、上値抵抗線となってきた25日移動平均線を出没するもみ合いを続けている。PERは7.9倍と割り負け、昨年9月の昨年来高値の高値期日の4カ月目となる足元は期日向かいも一考余地があり、まずファイナンス価格1780円奪回を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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