ファーストコーポレーションは22年5月期2Q累計大幅増収増益と順調

(決算速報)
 ファーストコーポレーション<1430>(東1)は1月7日の取引時間中に22年5月期第2四半期累計業績(非連結)を発表した。完成工事が順調に進捗し、不動産売上も寄与して大幅増収増益だった。通期も増収増益予想としている。第2四半期累計が順調であり、通期ベースでも収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響を受けた12月の昨年来安値圏から切り返しの動きを強めている。第2四半期累計業績も好感する動きとなった。戻りを試す展開を期待したい。

■22年5月期2Q累計大幅増収増益と順調

 22年5月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比89.8%増の145億60百万円、営業利益が3.2倍の8億06百万円、経常利益が3.6倍の8億02百万円、四半期純利益が3.8倍の5億60百万円だった。完成工事が順調に進捗し、不動産売上も寄与して大幅増収増益だった。受注高は3件合計で56億01百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が100億68百万円で営業利益が6億21百万円、第2四半期は売上高が44億92百万円で営業利益が1億85百万円だった。第1四半期に不動産売上67億93百万円を計上している。

 通期予想は据え置いて、売上高が21年5月期比26.7%増の265億円、営業利益が3.2%増の17億20百万円、経常利益が5.7%増の17億円、当期純利益が5.0%増の11億82百万円としている。配当予想は30円(期末一括)としている。前期比8円減配だが、普通配当ベースでは2円増配となる。

 売上高の計画は、完成工事高が4.1%増の155億71百万円、不動産売上高が2.0倍の100億58百万円、共同事業収入が50.2%減の3億43百万円、その他が64.2%増の5億27百万円としている。完成工事高は前期の好調な受注を背景として堅調に推移する見込みだ。不動産売上については21年10月に販売用不動産の売却(分譲用マンションの共同事業に供する予定、引渡日21年12月22日予定)を発表している。利益面では造注案件の増加で完成工事総利益率の上昇も見込んでいる。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が54.9%、営業利益が46.9%、経常利益が47.2%、当期純利益が47.4%と順調である。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は地合い悪化の影響を受けた21年12月の昨年来安値圏から切り返しの動きを強めている。第2四半期累計の大幅増収増益も好感する動きとなった。戻りを試す展開を期待したい。1月7日の終値は732円、今期予想PER(会社予想のEPS97円84銭で算出)は約7倍、時価総額は約98億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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