インテリジェントウェイブはファイル無害化ソリューション「Resec」におけるマクロ判定機能を強化し1月21日から国内提供を開始
- 2022/1/21 16:34
- プレスリリース
■業務効率を落とさずセキュリティレベルの向上へ
決済、金融、セキュリティ分野におけるシステム開発・保守を行うインテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東1)は1月21日、ランサムウェアなどのマルウェアを除去する、ファイル無害化ソリューション「Resec」におけるマクロ判定機能を強化し、マクロ機能を持つファイルに対し、不審な動きをするマクロを除去するマクロ判定機能の国内提供を2022年1月21日から開始したと発表。
■マクロ判定機能の強化の背景
近年、ExcelやWordなどのマクロ機能付きのファイルから、感染させるマルウェアが流行している。このようなマルウェアに対し、従来のファイル無害化ソリューションは安全性のみに重点を置き、善悪問わずマクロを全てブロックするか、全マクロを許可するかの選択しかできず、全マクロをブロックするとマクロ機能が使えなくなるため、業務効率の観点で課題があった。
このような状況を受け、国内の大手金融系企業から、業務で利用するマクロ機能を維持したまま、ファイルを無害化したいという要望をいただいた。それに応えるべく、開発元であるReSec Technologies社(イスラエル)と協議を重ねた結果、新たにマクロ判定機能が追加され、国内の提供に向けて2021年10月より当社が検証を開始し、そして今回、本機能の検証終了に伴い国内への提供を開始するに至った。
■マクロ判定機能の強化による期待される効果
1.攻撃に利用されるマクロスクリプトの検知・削除が可能に
今回のResecにおけるマクロ判定機能の強化により、頻繁に攻撃に利用される以下のようなマクロスクリプトの検知・削除が可能となる。
2.ファイル外へアクセスするマクロを標準設定で削除
別プロセス生成マクロなど、上記のようなファイル外へアクセスするマクロは、外部からマルウェアをダウンロードしたり、ランサムウェアによる攻撃を助長したりする可能性があるため、標準設定ではマクロを削除する。(設定変更をすることで、一部リソースへアクセスするマクロは許可する運用も可能。)
3.業務効率を落とさずセキュリティレベルを向上
マクロファイルが安全かどうかの判定をし、安全性が保障できるマクロについては、マクロ機能を維持したままファイルの利用が可能なため、業務効率を落とさず、セキュリティレベルを向上させることができる。
【主要な提供先】
<業界・業種>
・地方自治体
・保険・金融機関
・防衛産業等
<マクロ判定機能付きファイル無害化が有効なケース>
・個人情報を大量に扱っている場合
・外部から大量にファイルを受け取るような業務を担う場合
・重要な情報はネットワークから隔離して保護しているが、ネットワークとつながる環境から隔離環境へファイルのやり取りが発生する場合
【Resecについて】
Resecは、メールやWeb、USBメディアなどの外部から持ち込まれるファイルを無害化し、ランサムウェアなどのマルウェアを除去するソリューション。ゼロトラストのコンセプトに則り、外部から送られてきたオリジナルファイルをそのまま組織の内部に取り込むのではなく、レプリカファイルを作成しファイルに含まれる危険な部分を除去した(CDR技術)うえで、組織内のユーザに提供。PPAP回避の際のセキュリティ対策としても有効。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)