海運大手が逆行高、ロシア・ウクライナ情勢を受け「遠くの戦争は買い」の見方も

■各社とも業績好調で3月期末の配当利回りも高い

 1月24日取引開始後の東京株式市場では、日経平均の下げ幅が300円台に広がる中で海運株の強さが目立ち、川崎汽船<9107>(東1)は4%高に迫る6830円(260円高)まで上げる場面を見せ、商船三井<9104>(東1)は3%高の8510円(270円高)、日本郵船<9101>(東1)は3%高に迫る8600円(230円高)まで上げ、各銘柄とも出直っている。ともに3月期末の配当利回り妙味が強い上、ロシアがウクライナに侵攻する可能性や中国・ロシア艦艇のインド洋での合同演習報道などを受け、「遠くの戦争は買い」という相場格言を念頭に注目する様子があるようだ。

 前週末は、ロシア・ウクライナ情勢を巡り、米国がウクライナ在住の米国人に国外退避を勧告したとの報道や、ロシアはウクライナに親ロシア政権を誕生させる考えといった観測が伝えられ、緊迫感が再び高まった。24日は、朝のテレビ報道で駐ウクライナ日本大使館が在留邦人に連絡を取り始めたとの報道も伝えられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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