【どう見るこの株】ピアズは底値圏、事業ポートフォリオ転換で中期成長期待
- 2022/1/27 13:10
- どう見るこの株
ピアズ<7066>(東マ、新市場区分グロース)は、新規の成長ビジネスを収益柱に育成するため、事業ポートフォリオ転換を推進している。1月26日には次世代型クラウドサービス「ZEROレジ」の新機能の開発開始を発表した。22年9月期は先行投資期間と位置付けているため一時的に赤字となる見込みだが、積極的な事業展開で中期成長を期待したい。4月4日移行予定の新市場区分についてはグロース市場に移行する。株価は軟調展開で20年3月の上場来安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して出直りを期待したい。
■事業ポートフォリオ転換で成長ビジネスにシフト
コンサルティング事業として、移動体通信業(携帯販売代理店など)向けのセールスプロモーション事業、一般企業向けの働き方革新事業、小売・飲食業界向け中心の店舗DX事業、サービス業向けのおもてなしテック(Labo)事業などを展開している。従来は携帯販売代理店向けの販売支援を主力としていたが、新規の成長ビジネスを収益柱に育成するため、事業ポートフォリオ転換を推進している。
中期経営計画では目標値に25年9月期売上高100億円、営業利益8億円を掲げている。事業ポートフォリオを転換して、働き方革新事業のRemoteworkBOXサービス(テレワークなどに使用する個室型マイクロオフィスサービス)や、店舗DX事業の次世代型クラウドサービス「ZEROレジ」の拡販を推進する。
1月24日には、RemoteworkBOXの本格サービス開始から7ヶ月で、200台設置を達成したと発表している。RemoteworkBOXは22年9月末までに設置台数1000台を目指すとしている。1月26日には子会社のXEROが、次世代型クラウドサービス「ZEROレジ」の新機能として、デリバリープラットフォーム機能の開発を開始したと発表している。
■22年9月期は先行投資で一時的に赤字予想、中期成長期待
22年9月期連結業績予想は売上高が21年9月期比11.5%増の34億90百万円、営業利益が2億13百万円の赤字(21年9月期は1億01百万円の黒字)、経常利益が2億04百万円の赤字(同1億37百万円の黒字)、親会社株主帰属当期純利益が2億87百万円の赤字(同52百万円の黒字)としている。配当予想は未定(同4円29銭)としている。
22年9月期は新たな事業柱創出のための先行投資期間と位置付けているため一時的に赤字となる見込みだ。特に働き方革新事業のRemoteworkBOXの設置台数拡大と収益化を推進する方針だ。積極的な事業展開で中期成長を期待したい。
■株価は底値圏
株価は軟調展開で20年3月の上場来安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して出直りを期待したい。1月26日の終値は438円、時価総額は約20億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)