インプレスホールディングスとメディアドゥがPOD出版サービスで国内最大シェアとなる合弁会社PUBFUN(パブファン)を設立

■両社の豊富なノウハウを統合しPOD出版を活用した新規事業展開を目指す

 インプレスホールディングス<9479>(東1)とメディアドゥ<3678>(東1)は1月27日、両社のプリントオンデマンド(POD)サービス事業を統合し事業展開を行う合弁会社PUBFUNを2022年4月1日(予定)に設立(持株比率=インプレスHD51%、メディアドゥ49%)すると発表した。

 インプレスHD子会社のインプレスR&Dが手がける個人向けシェアを持つ「ネクパブ・オーサーズプレス」と、メディアドゥが手がけ、法人向けシェアを持つ「PUBRID」の両PODサービス事業を統合することで、両者の強みを生かした一層効率的な事業活動を行い、POD市場の拡大を加速させていく。

 POD出版は、在庫を持たず注文を受けてから出版物を製造する方式で、デジタル印刷機を用いるため、オフセット印刷と比べると大量製造には不向きだが、小ロットの製造に向いている。注文ごとに1冊ずつ印刷・製本して出荷するPOD出版サービスでは、既存の著者や出版社の枠組みにとらわれることなく、あらゆる人々が紙の書籍を出版できる。このPOD出版によって、これまで出版機会を得られなかった著作物の刊行や、在庫リスクを気にしない出版の継続(絶版書対策)が可能になる。読者にとっては、出版物の多様性が増し、その出版物をいつでも必ず入手できることになる。

 設立される合弁会社は業界最大手のPODサービス会社となる見通し。最近注目を浴びている「ひとり出版社」を始めとした個人、出版社以外の企業、団体、教育関係機関などにも新たなPOD関連事業の機会を提供できる。さらに、インプレスグループの出版社や各種事業と、メディアドゥグループの出版社ならびに小説投稿サイト「エブリスタ」とのシナジー効果も狙い、積極的に展開していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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