【株価診断】ビーロットは高利益進捗率で今12月期上振れ濃厚、下値も固まり反発近そう

株価診断

ビーロット<3452>(東マ・売買単位100)はリーマンショックの吹き荒れていた2008年10月に新たな不動産金融コンサルティング会社として設立、14年12月に上場した。事業は不動産分野と金融分野での専門性、企画力、ネットワークを武器に不動産経営にかかわるサービスをワンストップで富裕層へ提供している。

2015年12月期・第1四半期売上におけるセグメントは、「不動産投資開発事業」が95.8%を占め主力。他に、「不動産コンサルティング事業」と、「不動産マネジメント事業」がある。

主力の不動産開発事業についてみると、「不動産再生」と、「不動産開発」からなる。不動産再生では、稼動の低下した建物や権利関係に問題のある不動産の資産価値と収益性を高め個人投資家へ収益不動産として売却。もう一方の不動産開発では東京、札幌、博多を中心に同社独自のマーケティングにより消費者ニーズに合った分譲マンションや店舗の企画開発を行う。

第1四半期は売上28億5800万円、営業利益3億6700万円、純益2億1800万円だった。前年同期との比較はない。今12月期通期は売上が前期比45.6%増の54億0100万円、営業利益5億0900万円、純益41.8%増の2億5000万円、1株利益228.8円の見通しで配当は未定。とくに、第1四半期での利益進捗率は実に72.1%と高く、通期上振れの可能性は極めて高い。

今年4月に株式3分割を実施。権利修正株価では昨年12月上場時初値は3500円、直後に6796円70銭まで急伸した。その後、ほぼ右肩下がりの調整で6月30日に2710円まで下げている。足元では日足の終値足でみれば、10日間ほど2800円台で推移し下値が固まってきている。

8日終値2818円はPER12.3倍。今期業績の上振れを期待すれば狙える水準といえるだろう。チャート的にも出直りが近いとみられることも注目である。

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