東武鉄道は続伸、電鉄株が総じて軟調な中、業績予想の増額など好感

業績でみる株価

■2023年に特急スペーシア新車両を導入など観光需要を喚起

 東武鉄道<9001>(東1)は2月7日、2840円(86円高)まで上げて出直りを強め、電鉄株が総じて軟調な中で強さを見せている。2月4日15時に第3四半期決算と3月通期の連結業績予想の増額修正を発表し、注目再燃となった。2023年に特急スペーシアの新型車両を導入するなど、観光需要の喚起をはかる取組みを進める。

 第3四半期連結決算(2021年4~12月・累計)は、前年同期比で営業収益が1.5%増加し、各利益は黒字に転換した。踏切廃止を目指し、竹ノ塚駅(東武スカイツリーライン)付近で上下緩行線高架橋工事を推進したほか、とうきょうスカイツリー駅(同)付近、および春日部駅(同)付近などで高架化工事を推進した。

 3月通期の連結業績予想は、第3四半期に鉄道利用者や百貨店における客足などの回復が想定を上回ったこと、損失引当金の戻入額を計上する見込みとなったこと、などにより、営業利益を従来予想比8.4%引き上げ、当期利益は同じく39.2%引き上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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