ヒーハイストは22年3月期3Q累計大幅増収・黒字転換、通期大幅増益予想

(決算速報)
 ヒーハイスト<6433>(JQ、新市場区分スタンダード)は2月14日の取引時間終了後に22年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。需要が回復基調となり、大幅増収で各利益は黒字転換した。通期大幅増益予想を据え置いた。通期ベースでも収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響で昨年来安値を更新する展開だったが、1月の安値圏から反発の動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期3Q累計大幅増収・黒字転換、通期大幅増益予想据え置き

 22年3月期第3四半期累計の連結業績(収益認識会計基準適用だが損益への影響なし)は、売上高が前年同期比37.7%増の20億54百万円で、営業利益が2億18百万円の黒字(前年同期は24百万円の赤字)、経常利益が2億26百万円の黒字(同20百万円の赤字)、そして親会社株主帰属四半期純利益が1億56百万円の黒字(同15百万円の赤字)だった。

 全体として需要が回復基調となり、大幅増収で各利益は黒字転換した。部門別売上高は、直動機器が半導体関連を中心とする需要増加で69.7%増の13億84百万円、精密部品加工がレース用部品を中心に増加して24.2%増の5億82百万円だった。ユニット製品は設備投資需要低迷で57.8%減の87百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が7億09百万円で営業利益が1億13百万円、第2四半期は売上高が6億90百万円で営業利益が66百万円、第3四半期は売上高が6億55百万円で営業利益が39百万円だった。

 通期の連結業績予想(21年8月10日付で売上高、利益とも上方修正)は据え置いて、売上高が21年3月期比16.6%増の26億22百万円、営業利益が2.8倍の2億46百万円、経常利益が2.6倍の2億45百万円、親会社株主帰属当期純利益が4.4倍の1億83百万円としている。配当予想も据え置いて21年3月期と同額の1円(期末一括)としている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が78.3%、営業利益が88.6%、経常利益が92.2%、親会社株主帰属当期純利益が85.2%と順調だった。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化の影響で昨年来安値を更新する展開だったが、1月の安値圏から反発の動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。2月14日の終値は340円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS29円83銭で算出)は約11倍、時価総額は約21億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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