シャープはインドネシアにエアコン新工場を建設、拡大するASEAN市場に対応する生産・輸出拠点

■安定した供給体制を構築

 シャープ<6753>(東1)は2月24日、インドネシア共和国ジャカルタの生産販売会社P.T.Sharp Electronics Indonesiaのあるカラワン県カラワン工業団地に、エアコン新工場を建設すると発表。新工場は、インドネシアをはじめASEAN諸国向けの生産・輸出拠点として、2023年4月の稼働開始を予定している。

 ASEAN諸国は、近年の経済発展に伴い国内消費の急速な拡大が続いており、インドネシアにおいてもさらなるエアコン市場の拡大が見込まれ、その旺盛な需要に対応すべく新工場を建設する。

 新工場は、同社の従来のエアコン工場からさらに内製化率を高め、コスト力を強化するとともに、工程のムダを抑えた高効率生産と安定した高品質を実現。また、工場の屋根には太陽光発電システム(設置容量約2.0MW-dc)を設置し、発電電力を照明・ラインなどの各種設備に使用するほか、自然光採光や熱を逃がす屋根構造の採用など環境負荷低減に取り組むという。

 今後は、エアコンの生産能力を順次増強し、インドネシア国内だけでなくASEAN市場全体の安定的な供給体制の構築を図るとともに、将来的にはAIoT搭載機種などの付加価値モデルも生産し、ASEAN市場でのトップシェア獲得を目標に推進していくとしている。

■新工場の概要

・会社名:ピー・ティー・シャープ・エレクトロニクス・インドネシア
 P.T.Sharp Electronics Indonesia(略称:SEID)
・事業内容:エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビなどの製造・販売
・代表者:社長 寺岡 真司
・建設予定地:インドネシア共和国カラワン県カラワン工業団地
・生産能力:90万台/年
・投資金額:約40億円
・稼働開始:2023年4月(予定)

【「AIoT」】=AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせ、あらゆるものをクラウドの人工知能とつなぎ、人に寄り添う存在に変えていくビジョンです。「AIoT」はシャープ株式会社の登録商標。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る