丸紅と京セラは画像認識型「スマート無人レジシステム」の実用化に向けた実証実験開始へ

 丸紅<8002>(東1)と、京セラ<6971>(東1)は2月28日、画像認識型「スマート無人レジシステム」を活用したスーパーマーケット向け画像決済サービスの実用化を目指し、実証実験を行うため、基本合意書を締結したと発表。まずは今夏に、神奈川県エリアのスーパーマーケット店舗で実証実験を行う予定。

 日本国内のスーパーマーケットでは、少子高齢化による労働力不足に伴い、店舗運営の効率化が大きな課題となっている。中でもレジ業務は、従業員や消費者が商品のバーコードを1点1点スキャンする必要があり、時間がかかること、混雑時にはレジ待ちによる行列が発生すること等から、店舗・消費者双方の大きな負担となっている。しかし現状では、レジ業務の効率化には、人的リソースや導入費用が必要であり、なかなか課題解決が進まないのが実態。

 同システムは京セラ先進技術研究所にて開発された独自技術により、重なり合った複数の商品を即座に画像認識するもので、レジ業務の省力化、効率化が可能となる。また、導入に際しては大規模な設備投資や工事は必要なく、カメラとPC、ディスプレイのみの設置で、低コストで簡単に利用することができる。

 丸紅と京セラは、丸紅の強みでもある流通分野でのネットワークや商品データと、京セラの持つ同システムを掛け合わせ、実証実験を通して同サービスの向上を図り、将来的には事業化を目指していくという。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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