マルマエ:6月度受注残高、年間最高12月と並ぶ(月次概算)

■半導体・受注出荷検収が好調、FPD・受注高水準維持で業績アップに貢献

 精密部品加工マルマエ<6264>(東マ)の15年8月期第3四半期(14年9月~15年5月)業績は、売上高1,582百万円(前期比33.2%増)と好調で、利益も営業利益311百万円、経常利益304百万円、累計純利益316百万円は前年同期に比べ倍増となる好調さで推移している。

 こうした好業績を踏まえ、同社上場(06年12月)後初となる配当、1株当たり36円を実施することを決めた。

 通期業績は、15年6月5日に上方修正した予想を据え置いたが、第3四半期実績は、通期見込みに対する進捗率が、売上高75.3%をはじめ、営業利益77.8%、経常利益79.0%、当期純利益80.0%と、巡航速度を上回る状況である。

 さらに、同時発表した6月度の受注残高も、全体では過去1年間の最高であった昨年12月と並ぶ386百万円となり、前年同月比73.5%、前月比4.8%増加しており、第4四半期での業績上乗せ期待が高まっている。

 6月度受注残高の分野別状況は、半導体分野は受注・出荷検収は好調に推移し、残高171百万円と対前月で8.7%増、前年同月比では93.0%増とほぼ倍増し、FPD分野も受注は対前月比2.0%減ながら高水準を維持し、前年同月比では163.3%の大幅増加の187百万円となった。また、その他分野は、3月以降の経過を維持し、対前月比40.3%増、前年同月比57.0%減の26 百万円であった。

 今後の見通しについて同社は「半導体分野、FPD分野ともに高水準の受注が持続する見通しであり、その他分野でも断続的にリピート受注を確保できる見通しを持っております 。また、全般的には、半導体関連の真空パーツを中心に新規部品の受注拡大が続いており、生産能力を高めることで出荷拡大を図ります 。」と話している。

111.jpg

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る