【株式市場】日経平均は626円安、ロシアとウクライナの外相協議が物別れとされ大幅反落

◆日経平均は2万5064円74銭(625円66銭安)、TOPIXは1793.69ポイント(36.34ポイント安)、出来高概算(東証1部)はSQ算出日にしては低調で7億9636万株

 3月11日(水)前場の東京株式市場は、ロシアとウクライナの外相協議が物別れに終わったと伝えられ、NY株が反落したことなどを受け、昨日上げたトヨタ自<7203>(東1)などの主力株やレーザーテック<6920>(東1)などの半導体関連株が反落し次第安となった。半面、INPEX<1605>(東1)などの資源株が再び堅調。鉄鋼株や海運株は堅調だったが前引けにかけて重い。日経平均は195円安で始まり、次第に崩れ足となり、前引け間際に639円17銭安(2万5051円23銭)まで下押し、大幅反落模様となった。

 先物・オプション各3月物のSQ(特別清算値)は日経225型の試算値が232円46銭安の2万5457円94銭と伝えられた。

三井海洋開発<6269>(東1)が大きく出直り、受注していた浮体式海洋石油・ガス設備の稼働など好感。大平金<5541>(東1)はニッケル市況高による値上げ余地拡大期待など材料視され出直り拡大。千代田化工<6366>(東2)は米国でLNG増産の動きと伝えられたことなどを受け急伸。インターファクトリー<4057>(東マ)は1月開始の新サービス「ebisumart zero」好調との見方などで再騰しストップ高。重松製<7980>(JQS)はガスマスクの大手でウクライナへの供与の可能性など言われて出直り急。

 新規上場のセレコーポレーション<5078>(東2)は1820円(公開価格は1900円)で初値をつけ、高値は1871円、前引けは1742円。

 東証1部の出来高概算はSQ算出日にしては低調で7億9636万株、売買代金は1兆8749億円。1部上場2180銘柄のうち、値上がり銘柄数は275銘柄、値下がり銘柄数は1845銘柄。

 また、東証33業種別指数は6業種の値上がりにとどまり、鉱業、石油石炭、銀行、水産農林、鉄鋼、卸売り、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る