■「国産量子コンピューター」の初号機が今年度中に整備
7日の東京株式市場では、全般が軟調展開となる中、前場YKT<2693>(東証スタンダード)が23.7%上昇、エヌエフホールディングス<6864>(東証スタンダード)が8.28%上昇と逆行高している。
読売新聞オンラインが「岸田内閣が看板政策「新しい資本主義」で成長戦略の柱に位置づける、量子技術に関する新たな国家戦略の原案が6日、わかった。」と報じたことが買い手掛かり。
「国産量子コンピューター」の初号機を今年度中に整備、2030年に量子技術の利用者を1000万人に増やし、生産額を50兆円規模にするという。
将来的には、金融、医療、運輸、航空など社会経済システム全体で活用を目指すとしており、関連する銘柄に収益機会が広がるとの期待感が高まっている。
YKT<2693>(東証スタンダード)においては、2017年11月28日につけた上場来高値899円から3月8日に年初来安値230円まで74%下落し、日柄、値幅とも他の関連銘柄に比べて調整が進んだ感がある。現時点では、物色の範囲が広がり「国産量子コンピューター」人気が再燃するかどうかは同社株の動向次第といえそうだ。(信濃川)
【主な「量子コンピューター」関連銘柄】
YKT<2693>(東証スタンダード)、ブレインパッド<3655>(銘柄東証プライム)、フィックスターズ<3687>(東証プライム)、ユビキタスAIコーポレーション<3858>(東証スタンダード)、テラスカイ<3915>(東証プライム)、JSR<4185>(東証プライム)、三菱ケミカルホールディングス<4188>(東証プライム)、東芝<6502>(東証プライム)、HPCシステムズ<6597>(東証グロース)、日本電気<6701>(東証プライム)、富士通<6702>(東証プライム)、エヌエフホールディングス<6864>(東証スタンダード)、デンソー<6902>(東証プライム)、シグマ光機<7713>(東証スタンダード)、日本電信電話<9432>(東証プライム)、エヌ・ティ・ティ・データ<9613>(東証プライム)。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)