【業績でみる株価】ファーストブラザーズ出直る、第2四半期の進捗率高く通期上振れ期待

業績で見る株価

ファーストブラザーズ<3454>(東マ・売買単位100株)は私募不動産ファンドと運用受託の自己勘定投資が収益の両輪。セイムボード投資投資(顧客との共同投資)案件の売却に伴うキャピタルゲインと自己勘定投資案件(賃貸不動産)の賃貸収入増加で業績好調だ。

2015年11月期の第2四半期は売上高30億6100万円、営業利益22億7600万円、経常利益21億9200万円、純利益12億3700万円となり、通期業績に対しての進捗率は売上高で74.3%、営業利益で98.1%、経常利益101.0%、純利益99.0%といずれも高い。

通期の業績は期初予想通り売上高41億1800万円(前期比61.1%減)、営業利益23億2100万円(同3.8%増)、経常利益21億7000万円(同0.8%増)、純利益12億4900万円(同89.9%増)を変更していない。大幅な減収、微増益にとどまるのは2014年11月期まで含まれていた特別目的会社(SPC)を手仕舞いした影響(年商50億円、営業利益10億円)による。

この影響を除去した数字で比較すると営業利益は前期11億6900万円からの比較となり前期比98.5%増益に、純利益は同6億5700万円で前期比90.1%増益といずれも大幅増益を確保することになる。

7月9日に第2四半期の決算を発表したが、増益率の低さが嫌気されて10日には484円安の2355円と売られ、13日には2312円の安値を付けた。しかし、実質的には大幅増益だということが市場で浸透すると反発色を強め、16日には2500円台を回復した。「今期の1株利益182円強で計算したPERが14倍弱と割高感の薄いことも買われている背景にある」(市場関係者)ようだ。

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