東京電力HDが一段高、原発再稼働への期待強まる、「催促相場」の様相も

■資源エネ価格の急激な値上がりを受け思惑買い強まる

 東京電力ホールディングス(東京電力HD)<9501>(東証プライム)は4月12日、一段高で始まり、取引開始後は6%高に迫る470円(26円高)まで上げ、年初来の高値を2日続けて更新、2020年以来の高値に進んでいる。ロシアのウクライナ侵攻による資源エネルギー価格の急激な値上がりを受け、原子力発電所の再稼働にかかわる議論が活発化していることなどが買い材料視されており、12日はロシアがウクライナ東部で再び軍事行動を活発化との観測が伝えられるなどで、一段と思惑買いが強まる様子を見せている。

 前週末に岸田文雄首相が再生可能エネルギーの利用促進とともに原子力発電への見解を表明し、原発再開への期待が一段と強まった。株式市場関係者の中には、7月に参議院選を控え、政策的には原発再開を正面に出しにくいとの見方もあるが、株価は原発再開を催促するような展開になっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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