■高島屋、Jフロントの2月決算は今期大幅増益予想、三越伊勢丹は月次など好調
4月15日午前の東京株式市場では、百貨店株が朝安のあと切り返し、日経平均の400円安に逆行高となっている。三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹HD)<3099>(東証プライム)は始値の942円(8円安)を下値に切り返し、午前10時にかけて971円(21円高)まで上げる場面を見せ、J.フロント リテイリング<3086>(東証プライム)も始値の931円(2円安)を下値に切り返して午前9時30分過ぎに972円(39円高)まで上げ、堅調に推移。高島屋<8233>(東証プライム)は取引開始後の1136円(7円安)を下値に切り返して1163円(20円高)まで上げ、堅調に推移している。
総じて業績回復の強さなどが改めて見直されているとされ、さらに金、プラチナなど貴金属の価格が高水準で推移していることも追い風と見られている。高島屋が4月11日に発表した2月決算は各利益とも黒字転換し、今期は大幅増益を見込む。高島屋の株価は発表の翌12日に4%高(47円高の1196円)となって年初来の高値に進んだ。J.フロント リテイリングが同12日に発表した2月決算も黒字転換し、今期は大幅増益を見込む。三越伊勢丹HDは15日に発表した3月の「国内百貨店事業・売上確報」の国内百貨店・既存店計が2021年度は前年度の115.2%となるなど好調。3月決算の発表は5月13日に予定する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)