【株式市場】日経平均は461円高、日銀の姿勢を受け後場一段高、1ドル130円台

◆日経平均は2万6847円90銭(461円27銭高)、TOPIXは1899.62ポイント(38.86ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し13億8363万株

 4月28日(木)後場の東京株式市場は、昼過ぎから日銀の金融政策会合の結果が伝えられ、国債の無制限指値買いオペを毎日実施とされたため金利を低位に保つ強い姿勢との受け止め方があり、円安が再燃。低利が追い風の不動産株や商社株、円安が追い風の自動車株や非鉄金属株などが一段高で始まりジリ高傾向となった。日経平均は224円高で始まり次第高となり、14時過ぎに小休止。その後、円が1ドル130円台に入ると一段高となった。大引けも上げ幅460円強を保ち大幅反発となった。

 後場は、デンソー<6902>(東証プライム)が前引け間際の決算発表を受けて一段高で始まり、13時に決算を発表した神鋼商事<8075>(東証プライム)は急伸。13時30分に四半期決算と業績予想の増額など発表したカンロ<2216>(東証スタンダード)も一段高。インバウンドテック<7031>(東証グロース)は電話回線工事の必要がないクラウド電話サービスの4月開始に期待とされ一段高。アイリッジ<3917>(東証グロース)は野村不動産HDグループの大型商業施設で4月28日開業の「カメイドクロック」(東京都)の公式アプリ開発支援などが買い材料視され前場上げたまま高値圏で推移。

 新規上場のクリアル<2998>(東証グロース)は午前11時16分に1600円(公開価格930円の72%高)で初値をつけ、高値は前場の1954円。後場はダレ模様となり大引けは1330円となった。ペットゴー<7140>(東証グロース)は13時45分に1295円(公開価格550円の2.3倍)で初値がつき、直後に1448円まで上げ、大引けは995円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加し13億8363万株(前引けは5億9359万株)、売買代金は3兆4115億円(同1兆4519億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は1503(前引けは1276)銘柄、値下がり銘柄数は295(同528)銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉄鋼、鉱業、輸送用機器、ガラス土石、非鉄金属、その他金融、卸売り、化学、建設、繊維製品、証券商品先物、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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