シチズン時計は11%高で年初来の高値を更新、3月決算が予想を大幅に上回る

業績でみる株価

■時計事業が北米などで好調、工作機械も部材不足こなし伸長

 シチズン時計<7762>(東証プライム)は5月13日、急伸相場となり、午前10時にかけて11%高の545円(54円高)まで上げて約1ヵ月半ぶりに年初来の高値を更新している。12日の15時に発表した2022年3月期の連結決算が2期ぶりに黒字化し、しかも今年2月に示した予想額を営業利益は20%、当期純利益は43%上回る着地となり、注目が再燃した。

 22年3月期の連結売上高は前期比36.2%増加し、営業利益などの各利益とも大幅な黒字に転換した。時計事業が主に北米市場で実店舗販売およびEC販売が好調に推移。工作機械事業は半導体不足による部材調達難の影響を受けながらも、生産が進捗し、販売を伸ばした。加えて、想定した為替レートより円安が進行したことで為替差益が発生した。今期・23年3月期の連結業績予想は売上高を4.2%増加、営業利益を1.0%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は18.7%減とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る