三井化学が後場一段高、今期業績予想の為替前提など保守的の見方

銘柄フラッシュ

■前3月期は予想を上回り「コア営業利益」は90%増加、本社移転も

 三井化学<4183>(東証プライム)は5月13日の後場、一段高となり、13時20分過ぎに5%高の3115円(163円高)まで上げた後も堅調に推移し、今年4月5日以来の3100円台を回復している。13時に2022年3月期の連結決算を発表し、「コア営業利益」が90%増加するなどで、2月の第3四半期決算発表時点での通期予想を全体に上回った上、本社移転に関する定款変更なども発表し、買い先行となった。

 22年3月期の連結決算のコア営業利益は前期比90.1%増の1618.15億円となり、2月の第3四半期決算発表の時点での予想1600億円を上回った。今期・23年3月期の連結業績予想は、コア営業利益を14%減の1400億円とし、親会社の所有者に帰属する当期利益も9.1%減の1000億円の減益予想とした。ただ、この前提とする為替レートは120円/$、国産ナフサ価格は75,000円/KLとしたため、市場実勢と比べて保守的過ぎるとの受け止め方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る