【注目銘柄】フルハシEPOは続伸業績が市場予想を上回り割安直近IPO株買い再燃

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 フルハシEPO<9221>(東証スタンダード)は、12日に117円高の1562円と4営業日ぶりに急反発して引け、この日の前場取引時間中に突っ込んだ上場来安値1406円から底上げするとともに、東証スタンダーズ市場の値上がり率ランキングの第7位に躍り出た。同社株は、今年4月21日に新規株式公開(IPO)されたばかりで、IPO後の初決算となる3月期業績をこの日後場取引時間中の13時20分に発表しており、前2022年3月期業績が、IPO時予想を上ぶれて着地し、今2023年3月期業績も連続の増収増益を見込み、いずれも市場コンセンサスを上回ったことから、売買代金も、東証マザーズ市場のランキングの第16位と急増させ割安直近IPO株買いが再燃した。

■戸建て住宅拡大で木質系廃材の処理量が増加し鉄くずの有償販売も好調

 前2022年3月期業績は、売り上げ77億1600万円(前期比0.3%増)、営業利益7億8700万円(同29.2%増)、経常利益8億3700万円(同34.4%増)、純利益5億6900万円(同38.6%増)で着地し、利益は、IPO時予想を400万円~3900万円上回った。木質系廃材を処理して生産する木質リサイクルチップを販売するバイオマテリアル事業では、住宅着工戸数の増加で解体工事が発生し、同チップの販売が拡大し、木質処理工程で発生する鉄くずの市況上昇で有償販売も好調に推移、資源循環事業では郊外型住宅の拡大に対応しパワービルダーや中堅建設会社向けの営業に注力し、環境物流事業では木質再生パレットのニーズが増加したことなどが寄与した。

 続く今2023年3月期業績は、売り上げ81億4300万円(前期比5.5%増)、営業利益8億5000万円(同8.0%増)、経常利益8億8000万円(同5.0%増)、純利益6億3500万円(同11.2%増)と続伸を見込み、利益は市場コンセンサスを3000万円~4500万円上回る。配当は、年間40円(前期実績40円)と安定継続を予定している。

■PER12倍の割安修正でまず初値1733円奪回に弾み

 株価は、公開価格1140円でIPOされ1733円で初値をつけ、2度のストップ高を交えて上場来高値2798円まで買い進まれたが、全般波乱相場のなかで直近IPO株が軒並み安となるなか、同社株も上場来安値1406円へ突っ込んだ。同安値から急反発したが、PERは12.1倍となお割安である。まず初値奪回に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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