ジェイエスエスは23年3月期大幅増益・連続増配予想

(決算速報)
 ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は5月13日の取引時間終了後に22年3月期業績(非連結)を発表した。コロナ禍の影響が和らいで大幅増収増益となり、配当は増配とした。そして23年3月期は大幅増収増益・連続増配予想としている。収益回復基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏でモミ合う形だが調整一巡感を強めている。収益回復基調を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期大幅増益・増配、23年3月期大幅増益・連続増配予想

 22年3月期の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が21年3月期比16.3%増の75億50百万円、営業利益が3.6倍の2億89百万円、経常利益が3.2倍の2億85百万円、当期純利益が1億12百万円(21年3月期は4億40百万円の赤字)だった。配当は21年3月期比50銭増配の11円(第2四半期末5円、期末6円)とした。

 コロナ禍の影響が和らいで大幅増益だった。全事業所合計の期末会員数は21年3月期末比0.6%増の9万906人(子供会員が1.3%増の8万1383人、大人会員が4.8%減の9523人)となった。なお特別利益では21年3月期に計上した助成金収入1億84百万円が剥落した。特別損失では減損損失が減少(21年3月期は2億68百万円計上、22年3月期39百万円計上)し、新型コロナウイルス感染症による損失が減少(21年3月期は5億22百万円計上、22年3月期は65百万円計上)した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が18億07百万円で営業利益が57百万円、第2四半期は売上高が19億64百万円で営業利益が1億43百万円、第3四半期は売上高が19億80百万円で営業利益が1億10百万円、第4四半期は売上高が17億99百万円で営業利益が21百万円の赤字だった。

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.9%増の83億73百万円、営業利益が21.0%増の3億50百万円、経常利益が21.6%増の3億46百万円、当期純利益が2.5倍の2億80百万円としている。配当予想は22年3月期比1円増配の12円(第2四半期末6円、期末6円)としている。

 事業所展開は既存施設の新築移転を含めて年間2店舗程度の開設を想定している。成人集客については、水中ウォーキングプログラムの深化、水中バイクプログラムの直営営業所への展開、水中バイク以外のプール対応型マシンの製品化などを推進し、大人への訴求力強化を図るとしている。収益回復基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏でモミ合う形だが調整一巡感を強めている。収益回復基調を評価して出直りを期待したい。5月13日の終値は405円、今期予想PER(会社予想のEPS72円45銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の12円で算出)は約3.0%、時価総額は約16億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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