伊藤忠エネクスは佐賀市・佐賀大学・不二製油グループ本社と共同しCO2を活用した大豆育成研究プロジェクトを開始

 伊藤忠エネクス<8133>(東証プライム)は5月18日、佐賀市(市長:坂井 英隆)、国立大学法人佐賀大学(学長:兒玉 浩明)、不二製油グループ本社<2607>(東証プライム)と共同で2022年5月からCO2を利用した大豆の育成研究プロジェクトを開始したと発表。

写真=左から、伊藤忠エネクス 執行役員 田中文弥 電力・ユーティリティ部門長、佐賀大学 農学部植物遺伝育種学分野 渡邊啓史准教授、佐賀市 坂井英隆市長、佐賀大学 農学部施設園芸学分野 後藤文之教授、不二製油グループ本社 取締役上席執行役員 門田隆司 最高技術責任者(CTO)兼ESG担当

 同研究プロジェクトは、CO2を吸収することにより成長が早まる大豆の特性を活かした効率的な大豆の生育を研究するものであり、まずは佐賀大学の実験施設において実証試験を開始する。将来的には佐賀市の清掃工場にあるCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization:CCU)で回収されたCO2を利用することを念頭に置いている。今後は段階的に栽培規模を拡げていき、将来的には、この栽培で生育した大豆を不二製油グループの技術を用いたサステナブルな大豆製品として事業化していく。

 現在、佐賀市の清掃工場ではごみを焼却した際に発生する排ガスから二酸化炭素(CO2)のみをCCUで分離回収し、隣接する農業・藻類事業者にCO2を供給している。今回、同社は全国でも有数な大豆の生産地である佐賀市の土地に着目し、回収したCO2を使った貴重なたんぱく源である大豆の効率的な育成につなげたいと考えて共同研究契約を締結した。研究プロジェクトは産官学一体となって連携し長期的に取り組んでいく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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