住友金属鉱山は8日続伸基調、決算発表の翌日を下値に出直り続く

■今期は減益予想だが銅や金の業績前提に慎重すぎとの見方

 住友金属鉱山<5713>(東証プライム)は5月24日、5520円(148円高)まで上げた後も上げ幅100円前後で推移し、8日続伸基調の出直り継続となっている。3月決算では今期・2023年3月期の業績予想を大幅減の見込みとしたが、株価は発表翌日(5月11日)を下値に回復基調。24日は、米バイデン大統領の中国を巡る発言を受け、中国が「断固たる行動を取る」などと強い姿勢を示したと伝えられ、資源高騰の観測が再燃したもようで追い風の期待が出ている。

 今期・23年3月期の連結業績予想(IFRS)は、売上高を10%増としたが、利益面では税引前利益を前期比46%減の見込みとし、22年3月期の2.9倍から一転、減益の予想とするなど、全体に減益の予想とした。前提となる金属価格は、銅9000$/t(前期実績9691$/t)、ニッケル9.50$/lb(同9.35$/lb)金1750.0$/TOZ(同1818.4$/TOZ)とし、ニッケルを除いて値下がりを想定するが、これには慎重すぎとの見方が出ている。為替前提は1米ドル120円(同112.39円)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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