エーザイが後場一段と強含む、業績予想を増額修正、株式譲渡益などで

■1年近く調整基調が続いており、これを機に自律反騰相場への期待が

 エーザイ<4523>(東証プライム)は6月8日の後場、一段と強含んで始まり、後場寄り後は5425円(142円高)まで上げて出直っている。昼12時に今期・2023年3月期の連結業績予想の税引前利益と当期利益などの増額修正を発表し、好感買いが先行している。株式譲渡益10億円が発生する見込みになったことなどで、当期利益の予想は従来予想を24.7%上回る580億円の見込み(前期比26.9%増)に見直した。株価は1年近く調整基調が続いており、これを機に自律反騰相場が発生する期待が出ている。

 株式譲渡益に加え、グローバルな資金配分の最適化を企図し、米国の連結子会社から資金を回収する目的で米国子会社から払込資本の払戻しを受けた結果、税務上の譲渡損失等が発生し、法人所得税が従来の想定を下回る見込みとなった。親会社の所有者に帰属する当期利益は従来予想を25.3%上回る570億円の見込み(同18.9%増)に見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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