エイトレッドとストラテジットが業務提携、API開発により他社クラウドサービスとの連携を加速

■X-point CloudのAPIオプションの課金も無償化、顧客の利便性向上を早期に実現へ

 業務手続きの電子化(ワークフローシステム)大手のエイトレッド<3969>(東証スタンダード)と、ソフトウエアをクラウドサービスとして提供するSaaS事業者向け連携開発を展開するストラテジットは6月8日、API開発の強化と連携サービスの拡大を目的として業務提携したと発表。

 業務提携は、API開発の迅速化によって、稟議書をはじめとした各種社内申請を電子化してスムーズな決裁と業務効率化につなげるワークフローシステムと、グループウェア、電子契約、文書管理、SFA(営業支援)など他ベンダーが提供するクラウドサービス(SaaS)と早期に連携、サービス展開し、ユーザーの利便性を向上させることが狙いである。API開発には多大な開発コストやノウハウが必要となるが、クラウドサービス連携において豊富な実績とノウハウを有するストラテジットと業務提携することにより、短期間でのAPIによる自動連携を実現することが可能となる。また、エイトレッドは「X-point Cloud(エクスポイントクラウド)」でAPIを利用し外部のクラウドサービスと連携する際に、1ユーザー当たり150円(税別)を課金していたAPIオプションを2022年6月6日より無償化としており、外部サービス連携の更なる拡大に努める。

 エイトレッドは2022年3月、「X-point Cloud」において「REST API」を公開したことにより、様々なクラウドサービスとの連携が可能となった。今回の業務提携はこのAPI戦略を具現化するためのものであり、多彩な連携が実現することで、業務効率化の幅と可能性が大きく広がる「ATLEDエコシステム」構築の早期実現に踏み込む。その背景には、外部連携があまり進んでいないワークフロー市場で他サービスとの連携を加速すれば、ユーザーの利便性拡張とともに、ワークフローシステムの製品価値も向上できるという狙いがある。一方、ストラテジットは複数のクラウド環境上に分散している業務システムを統合するiPaaS開発を得意としているほか、クラウドサービス同士のデータを連携できるアプリストアを有しており、早期に幅広い外部連携を実現したい考えである。

 「X-point Cloud」は、直感的操作で誰にでも使いやすく、紙じみた入力フォームなのでスムーズに導入可能なワークフロークラウドである。ソースコードが必要ないうえ、安心のサポート体制で現場にも運用者にもストレスなくペーパーレス化、データベース化を同時に実現する。エイトレッドはワークフローシステム「AgileWorks」「X-point」と合わせ、3500社を超える企業、公共機関、学校に導入している。販売はシステムインテグレーターを中心とするパートナー経由での販売が中心で、ストラテジットは、業務提携を通じてエイトレッドの販売パートナーからの新規受注や協業、そしてワークフローを開発軸にして注力することにより、ノウハウの蓄積および開発生産性の向上も期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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