【株式市場】日経平均は一時軟化するが44円高、円安恩恵株や石油関連株など高い

◆日経平均は2万8278円45銭(44円16銭高)、TOPIXは1972.84ポイント(2.86ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億2079万株

 6月9日(木)前場の東京株式市場は、円相場が朝から前日比80銭強も円安の1ドル134円台に入ったことなどを受け、自動車株などが堅調に推移し、医薬品大手も総じて堅調、原油高などを受けて石油関連株に活況高銘柄が続出した。アパレル、繊維株も値上げ波及への期待などで堅調。一方、NY株の頬幅反落を受け半導体・電子部品株などは軟調。このため、日経平均は取引開始後の88円09銭高(2万8322円38銭)を上値に一進一退となり、午前11時前に一時44円94銭安(2万8189円35銭)まで軟化し、前引けは小幅高となった。

 石油資源開発<1662>(東証プライム)やINPEX<1605>(東証プライム)が高値を更新。トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は月次売上高好調で活況高。ラピーヌ<8143>(東証スタンダード)はアパレル業界への値上げ波及期待や大株主の動向を巡る思惑などとされ急伸。マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)はバイオ創薬子会社の動向など注目され出直り拡大。ライフネット生命保険<7157>(東証グロース)は月次好調との見方で出直り拡大。アスカネット<2438>(東証グロース)は非接触タッチパネルの米空港への設置など好感され次第に強含んだ。

 東証プライム市場の出来高概算は6億2079万株、売買代金は1兆5371億円。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は910銘柄、値下がり銘柄数は840銘柄。

 また、東証33業種別指数は21業種が値上がりし、鉱業、銀行、繊維製品、医薬品、石油石炭、その他製品、輸送用機器、不動産、情報通信、その他金融、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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