大王製紙が5日ぶり反発、CNFのEV実装検証や使用済み紙おむつのリサイクルなどに注目集まる

■セルロースナノファイバー(CNF)でEVの軽量化などめざす

 大王製紙<3880>(東証プライム)は6月16日、取引開始後に1407円(31円高)まで上げあとも1400円前後で堅調に推移し、5日ぶりの反発となっている。14日付で使用済み紙おむつのリサイクル事業に関する共同研究の開始を発表したことや、1日付で、セルロースナノファイバー(CNF)の事業化に向けCNFを実装した電気自動車(EV)で米国のカーレースに参戦し、レースカー部材でのCNF実装検証を行うと発表したことなどが注目されている。

 発表によると、CNFの実装検証は、米国コロラド州のレース第100回パイクスピークインターナショナルヒルクライム(2022年6月20~26日)に参戦するモータースポーツチーム・SAMURAI SPEED(東京都港区)と今年もパートナーシップを結び、日産自動車<7201>(東証プライム)のEV「日産リーフe+」をベースとして、CNFをドアミラー、ルーフパネル、ドア全て、フロントボディ、リアボディに採用。CNFの使用範囲を広げることで、軽量化・燃費向上によるCO2削減につなげ、CNF部材の一般車両への実装化などへの取り組みを進める。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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