【株式市場】日経平均は468円安、反落だが後場は日銀の姿勢を受け持ち直す

◆日経平均は2万5963円00銭(468円20銭安)、TOPIXは1835.90ポイント(31.91ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場も増勢で18億6965万株

 6月17日(金)後場の東京株式市場は、日銀が金融政策を「緩和維持」と正午前に伝えられ、「円相場より株価を意識してくれた」との声があり、日経平均は前引け値を140円ほど上る435円安で始まった。トヨタ自動車<7203>(東証プライム)やキヤノン<7751>(東証プライム)などが持ち直して始まり、半導体関連株も持ち直し、ファナック<6954>(東証プライム)は上げ幅を拡大。円安は逆風の山崎製パン<2212>(東証プライム)や雪印メグミルク<2270>(東証プライム)などもディフェンシブ買いなどで高い。ただ、日経平均は2万6072円35銭(358円85銭安)まで戻した後は動意が鈍り、大引けは前日比で比較的大きな反落となった。

 後場は、任天堂<7974>(東証プライム)が一段上げて堅調に推移し「ニンテンドースイッチ」国内累計販売2500万台突破の観測など好感。アグロカネショウ<4955>(東証プライム)や日本製麻<3306>(東証スタンダード)、木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は食糧安保関連とされて一段ジリ高。バンク・オブ・イノベーション<4393>(東証グロース)は恋愛マッチングアプリの5月の課金高21%増など言われて前場の高値圏で頑強に推移。

 東証プライム市場の出来高概算は後場も増勢となり18億6965万株(前引けは7億1001万株)、売買代金は4兆2721億円(同1兆6072億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は351(前引けは216)銘柄、値下がり銘柄数は1447(同1572)銘柄。

 また、東証33業種別指数は6業種が値上がり(前引けは2業種が値上がり)し、食料品、電力ガス、陸運、繊維製品、小売り、水産農林、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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