【株式市場特集】金関連のリサイクル株からブランド品のリユース株に注目

 当特集で注目したいのは、以前も取り上げたリサイクル・リユースの2R関連株である。長期金利が上昇し為替相場も乱高下が懸念されているなか、無国籍通貨とされる金のリサイクル関連株のほか、ブランド品、自動車・オートバイ、マンション・戸建て住宅まで幅広い銘柄に生活防衛・資産防衛株人気が再燃し、インフレヘッジ相場が展開されることを期待したい。

■セオリー通りに無国籍通貨の金関連のリサイクル株からブランド品のリユース株まで

 金は、金利がつかない金融商品であり、長期金利が上昇すれば相対的に投資魅力が減退するとして売られてきた。足元の前週末17日のニューヨーク商品取引所の金先物相場も、1トロイオンス=1840ドルと2020年8月の史上最高値2089ドルからは大きく下落している。その一方で、金は、無籍国通貨ともいわれる安全資産であり、「インフレはモノ」とする投資セオリーからは代表的なインフレヘッジ資産に位置付けられ側面も持つ。金のリサイクル関連株は、金価格の高値波乱とともに株価も調整中だが、輝きが戻ってくる可能性も出てくる。中外鉱業<1491>(東証スタンダード)、アサカ理研<5724>(東証スタンダード)、DOWAホールディングス<5714>(東証プライム)、アサヒホールディングス<5857>(東証プライム)、松田産業<7456>(東証プライム)が該当し、産金株の住友金属鉱山<5713>(東証プライム)も外せない。

 貴金属買い取り・販売のリユース株では、コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)、トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)、買取王国<3181>(東証スタンダード)が浮上し、ブランド品やブランドファッションでは、ハードオフコーポレーショ<2674>(東証プライム)、ブックオフグループホールディングス<9278>(東証プライム)、ワットマン<9927>(東証スタンダード)、子会社でリユース店を積極展開するゲオホールディングス<2681>(東証プライム)、パレモ・ホールディングス<2778>(東証スタンダード)、着物のBuySell Technologies<7685>(東証グロース)も関連する。

■中古バイク株の元気印人気が中古四輪車、リノベーションマンションへも波及

 二輪車・自動車関連のリユース株で元気印なのは、中古バイク買い取りのバイク王&カンパニー<3377>(東証スタンダード)で、今2022年1月期業績を立ち上がり早々の今年3月に上方修正し連続最高純利益更新の更新幅を拡大させる。四輪中古販売のICDAホールディングス<3184>(東証スタンダード)、ネクステージ<3186>(東証プライム)、グッドスピード<7676>(東証グロース)、中古車輸出のオプティマスグループ<9268>(東証スタンダード)、ネットオークションのオークネット<3964>(東証プライム)、中古車サイトのプロトコーポレーション<4298>(東証プライム)などへも人気波及が見込まれる。

 中古物件のリノベーションマンションや戸建て住宅のリフォーム販売では、金利上昇とともに住宅ローン金利もアップして株価が年初来安値に調整している銘柄もあるが、米国のFRBと異なり日銀が政策金利を据え置いたことから先行きの好転も見込まれる。スター・マイカ・ホールディングス<2975>(東証プライム)、ランドネット<2991>(東証スタンダード)、プロパスト<3236>(東証スタンダード>、ムゲンエステート<3299>(東証プライム)、インテリックス<8940>(東証プライム)、戸建て住宅関連のカチタス<8919>(東証プライム)の再出番にも備えたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る