木徳神糧が一時ストップ高、小麦など値上がりし相対的にコメの需要が増える期待、令和3年産米は豊作と

■円安で輸入乾牧草などの販価上昇し業績予想は増額修正

 木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は6月22日、一段高となり、前場一時ストップ高の6200円(1000円高)まで上げ、後場寄り後も18%高の6140円(940円高)前後で推移している。米穀中心の卸商社で、円安進行による小麦などの輸入価格高を受けて相対的に価格が安定しているコメの需要が増えるのでは、といった期待が出ている。4月に発表した今12月期の連結業績予想の修正では、「令和3年産米が令和2年産米に続く豊作となり、供給過剰の状況が続いています」などとした。

 もっとも、4月に発表した今12月期の連結業績予想の修正では、期初予想に対し売上高を5.5%引き上げ、営業利益は2.1倍に引き上げた。令和3年産米は供給過剰だが、「円安の影響を受けてミニマム・アクセス米と輸入乾牧草の販売単価が上昇」したこと、「物流等流通コストが上昇している中で販売及び管理費用の削減を徹底」したことなどが要因とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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