【株式市場】日経平均は後場軟調で反落し97円安、米FRB議長しだいで一段の円安を懸念

◆日経平均は2万6149円55銭(96円76銭安)、TOPIXは1852.65ポイント(3.55ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は11億1133万株

 6月22日(水)後場の東京株式市場は、日本時間の今夜行われる米FRB議長の議会証言によっては一段の円安との見方があり、自動車株が一段ジリ高の銘柄を交えて強調推移となり、海外売り上げ比率8割のアステラス製薬<4503>(東証プライム)、欧州で子宮筋腫治療薬の販売承認を取得のキッセイ薬品工業<4547>(東証プライム)など薬品株も高い。ただ、円安観測は強い割に住友金属鉱山<5713>(東証プライム)などの非鉄株は軟調で機械、精密機器なども軟調。日経平均は一転54円安で始まり、14時前後に何度か小高くなった程度で総じて軟調に推移し、大引けも軟調で前日比反落となった。

 後場は、政府の物価対策、原料高抑制への期待など言われて味の素<2802>(東証プライム)や明治ホールディングス<2269>(東証プライム)が一段ジリ高となり、タイヤ株が総じて高い中で横浜ゴム<5101>(東証プライム)はM&A効果なども言われて一段ジリ高。ザインエレクトロニクス<6769>(東証スタンダード)はNVIDIA(エヌヴィディア)製品が採用されたとの発表などで前場ストップ高となり後場は大引けまで終日買い気配。木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は小麦高騰でコメの消費拡大期待など言われ活況高。アゼアス<3161>(東証スタンダード)は近隣国での「サル痘」患者発生を受け出直り幅を拡大。ENECHANGE<4169>(東証グロース)は政府の節電ポイント政策を受け電気料金比較サイトなど着目され活況高。

 東証プライム市場の出来高概算は11億1133万株(前引けは5億6298万株)、売買代金は2兆5774億円(1兆3211億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は670(前引けは813)銘柄、値下がり銘柄数は1099(同943)銘柄。

 また、東証33業種別指数は12業種(前引けは16業種)が値上がりし、値上がり率上位は、医薬品、ゴム製品、電力ガス、輸送用機器、食料品、小売り、情報通信、水産農林、証券商品先物、不動産、その他製品、建設、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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