【株式市場】日経平均は中盤から一段と下げ333円安、米景気や対中輸出問題など警戒

◆日経平均は2万6089円86銭(333円61銭安)、TOPIXは1853.41ポイント(25.71ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は増加気味で7億1393万株

 7月6日(水)前場の東京株式市場は、米国で景気後退のシグナルとされる原油相場の下落や債券市場での「逆イールド」発生が見られたことなどを受け、鉄鋼、自動車、機械、石油石炭、海運株などが安く始まり、材料株を個別に物色する相場になった。中盤からは、米政府がオランダの半導体製造装置メーカーに中国向け輸出の停止を要請との報道を受け、半導体株が続々値を消した。日経平均は233円安で始まり、午前10時にかけては下げ幅を100円台まで縮めたが、午前11時にかけて372円28銭安(2万6051円19銭)まで下押し、前引けも下げ幅300円台となった。

 中で、ラクト・ジャパン<3139>(東証プライム)は業績予想の増額修正など好感されて急伸し、川本産業<3604>(東証スタンダード)と中京医薬品<4558>(東証スタンダード)はコロナ感染者数の増加などを受けて出直り拡大。JDSC<4418>(東証グロース)は需要予測・在庫最適化AIソリューションがイオングループの輸入発注業務に採用との発表など好感されて急伸し一時ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は増勢となり7億1393万株、売買代金は1兆5813億円。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は431銘柄、値下がり銘柄数は1357銘柄。

 また、東証33業種別指数は3業種の値上がりにとどまり、精密機器、医薬品、情報通信、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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