首相の原発9基稼働表明を受け電力株が高い、買いは設備関連株などに拡散

電力株 送電線

■木村化工機、東京エネシスなどは大きく上げて始まる

 7月15日の東京株式市場では、関西電力<9503>(東証プライム)が4%高の1429円(60円高)で始まり、2日ぶりに2019年以来の高値を更新し、東京電力ホールディングス<9501>(東証プライム)も取引開始後に4%高の617円(26円高)と反発するなど、電力株が軒並み高い。岸田首相が14日夕方の会見で、「原子力発電所を今冬に最大で9基稼働すると表明した」(日本経済新聞7月15日付朝刊)と伝えられ、発電コスト低下期待などが強まった。

 もっとも、東京電力HDは原発再稼働期待銘柄の象徴的存在として早くから期待高の相場となってきたためか、好感買いの資金は原発設備関連株などに拡散する様子がある。東京エネシス<1945>(東証プライム)は買い気配から8%高に迫る1083円(80円高)で始まり東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出し、木村化工機<6378>(東証スタンダード)は9%高の804円(69円高)まで上げる場面を見せた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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