【株式市場特集】新型コロナ第7波関連株に再注目!熱中症関連など緊急避難投資も一法

 今週の当特集は、「いまそこにある」ともいえる2つの緊急事態の関連株にフォーカスすることにした。もちろん今週は、FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公開市場委員会)開催や大手企業の決算発表などのビッグ・イベントが控えている。とくにFOMCでの政策金利の引き上げ幅が、0.75%か1%かによっては米国長期金利が大きく変動し、ハイテク株のリバウンド期待も高まり東京市場にも波及してくる。しかし第7波の感染爆発に歯止めが掛からず、気象学者の警告通りに熱波到来となるとすれば、国民の健康と生命の社会問題は、経済問題以上により深刻化する。当特集は、7月11日付けで第7波関連株を取り上げたが、これに再注目し、熱中症関連株とともに緊急避難投資することも一法とすることとした。

■先行高の抗原・PCR検査キット関連株をワクチン関連が追随高

 「第7波」関連株は、まず新規感染者の早期発見・治療の抗原検査キット・PCR検査キット株、さらにコロナ・ワクチン関連株である。「第6波」までの巣ごもり消費関連株やリモート・ワーク関連株などの出番は、今後の「まん延防止等重点措置」などの行動制限の発動次第となりそうだ。抗原検査キット関連株は、PCR検査キット株とダブる部分があるが、コード番号順にあげるとニチレイ<2871>(東証プライム)、東洋紡<3101>(東証プライム)、クラボウ<3106>(東証プライム)、デンカ<4061>(東証プライム)、カネカ<4118>(東証プライム)、JSR<4185>(東証プライム)、H.U .グループホールディングス<4544>(東証プライム)、栄研化学<4549>(東証プライム)、カイノス<4556>(東証スタンダード)、ミズホメディー<4595>(東証スタンダード)などとなる。

 PCR検査関連株は、これにイメージワン<2667>(東証スタンダード)、保土谷化学工業<4112>(東証プライム)、ファルコホールディンス<4671>(東証プライム)、ビー・エム・エル<BML、4694>(東証プライム)、タカラバイオ<4974>(東証プライム)、プレシジョン・システム・サイエンス<7707>(東証グロース)、プロルート丸光<8256>(東証スタンダード)などが上乗せとなる。H.U .GHDやミズホメディー、BMLなどがすでに年初来更新と先行しており、追随高が期待される。

 ワクチン関連株は、明治ホールディングス<2269>(東証プライム)、新日本科学<2395>(東証プライム)、三菱ケミカルグループ<4188>(東証プライム)、武田薬品工業<4502>(東証プライム)、JCRファーマ<4552>(東証プライム)、アンジェス<4563>(東証グロース)、第一三共<4568>(東証プライム)などが定番銘柄となる。年初来高値を更新中の注射器のニプロ<8086>(東証プライム)、ワクチン保冷庫のツインバード工業<6897>(東証スタンダード)などへの人気拡大も期待される。

■猛暑到来で高値更新続出の第1ラウンドに続き第2ラウンドは範囲を広げより深化

 熱中症関連株は、すでに氷バーの「もも太郎」のセイヒョー<2872>(東証スタンダード)が、気象庁の3か月予報による猛暑予想に反応してストップ高を交えて上場来高値まで45%高し、アイス卸売のアイスコ<7698>(東証スタンダード)が、気象庁の梅雨明け宣言とともに年初来高値に急伸し、富士通ゼネラル<6755>(東証プライム)が、欧州の熱波関連で前週末22日に向け年初来高値を追い、ミネラルウオーターのダイドーグループホールディングス<2590>(東証プライム)も年初来高値を更新し、さらにフレーバーアイスのB-R サーティワン アイスクリーム<2268>(東証スタンダード)は、前週末22日に今2022年12月期第2四半期の好決算を発表するなど、第1ラウンド相場を展開している。

 第2ラウンド相場は、さらに範囲を広げ深化すると予想され、人気商品の「チョコモナカジャンボ」と「冷やし甘酒」に期待する森永製菓<2201>(東証プライム)、同じく「冷やしココア缶」のブルボン<2208>(東証スタンダード)、「あずきバー」の井村屋グループ<2209>(東証プライム)などの氷菓関連株、また「ポカリスエット」の大塚ホールディングス<4578>(東証プライム)、サントリー食品インターナショナル<2587>(東証プライム)、伊藤園<2593>(東証プライム)などのミネラルウオーター株、麦茶の石垣食品<2901>(東証スタンダード)なども続く。

 このほかエアコン最大手のダイキン工業<6367>(東証プライム)、同業のツインバード工業<6897>(東証スタンダード)、業務用冷凍冷蔵庫の中野冷機<6411>(東証スタンダード)、フクシマガリレイ<6420>(東証プライム)、大和冷機工業<6459>(東証プライム)、ホシザキ<6465>(東証プライム)、高級家電のバルミューダ<6612>(東証グロース)などにも関心が高まりそうだ。またミスト発生器の新日本空調<1952>(東証プライム)、暑さ指数測定器のサンコーテクノ<3435>(東証スタンダード)、日傘のムーンバット<8115>(東証スタンダード)なども独自人気が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る