クリナップが高値を更新、新型コロナ再拡大を受けシステムキッチンなどに期待強まる

■業績好調でPBRから見た割安さも注目点に

 クリナップ<7955>(東証プライム)は7月26日、時間とともに上値を追う相場となり、午前10時50分にかけて633円(34円高)まで上げて2日ぶりに年初来の高値を更新し、2020年以来の高値に進んでいる。「在宅勤務普及、住宅設備に関心」(6月27日付の日経産業新聞)とシステムキッチンなどへの需要拡大が伝えられており、このところの新型コロナ再拡大とともに、再び注目度が強まってきたと見られている。業績が好調な上、PBR(株価純資産倍率)が0.4倍から0.5倍という割安さも注目点になる。

 キッチンを中心とする水回り3品(キッチン、浴室、洗面)で安定的な高いシェアがあり、ステンレスキャビネットキッチン「STEDIA(ステディア)」はリフォーム産業新聞社による「プロがおすすめしたい住宅設備」のキッチン部門で2022年のリフォーム大賞となった。

 業績は好調で、19年3月期を底に回復から拡大へと移行してきた感触がある。23年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比4.1%増の1180億円、営業利益が同5.4%増の40億円。中期経営計画では、到達年度になる24年3月期の売上高を1200億円、営業利益50億円を計画している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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