WOW WORLDは23年3月期1Qが計画未達で2Q累計・通期予想を下方修正

決算 決算速報 決算情報

(決算速報)
 WOW WORLD<2352>(東証プライム)は8月5日の取引時間終了後に23年3月期第1四半期連結業績を発表した。売上収益が計画を下回り、積極的な先行投資や一過性費用の発生も影響してEBITDA減益、営業赤字だった。第1四半期が計画未達だったため、第2四半期累計および通期の連結業績予想を下方修正(配当予想は据え置き)した。第2四半期以降の挽回を期待したい。株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だ。目先的には下方修正を嫌気する動きが優勢になりそうだが下値限定的だろう。

■23年3月期1Q計画未達で営業赤字、2Q累計・通期予想を下方修正

 23年3月期第1四半期連結業績(IFRS)は、売上収益が前年同期比0.4%増の6億79百万円、EBITDAが53.7%減の78百万円、営業利益が4百万円の赤字(前年同期は1億13百万円の黒字)、親会社株主帰属四半期純利益が1百万円の赤字(同69百万円の黒字)だった。売上収益が計画を下回り、積極的な先行投資や一過性費用の発生も影響してEBITDA減益、営業赤字だった。

 売上面は、クラウドサービスのWEBCAS SaaSスタンダード版やCMSが伸長したものの、WEBCAS SaaSプレミアム版やオンプレミス導入版が計画を下回り、さらにニューストリームの連結化スケジュールの遅れなども影響して、全体として伸び悩んだ。なおクラウドサービス合計売上高は8.3%増の4億07百万円だった。利益面では、積極的な先行投資(マーケティングや開発体制の強化)に加えて、一過性費用の発生(官公庁取引継続のために必要なISMAP認証取得費用、持株会社化対応費用など)も影響してEBITDA減益、営業赤字だった。

 エンタープライズ・ソフトウェア事業の売上高は8.6%増の4億80百万円だった。クラウドサービスWEBCAS SaaSプレミアム版が減収だが、クラウドサービスWEBCAS SaaSスタンダード版が伸長し、コネクティのCMSも寄与した。売上総利益率は65.6%で1.1ポイント低下した。

 大規模Web開発事業の売上高は10.6%減の1億23百万円だった。売上総利益率は2.2%で25.2ポイント低下した。コネクティのCMSを活用したウェブサイト構築案件の進捗が遅れ、外注費の増加も影響した。

 コミュニケーション支援・コンサルティング事業の売上高は21.4%減の49百万円だった。売上総利益率は15.8%で4.8ポイント低下した。コロナ禍影響の長期化で需要が減少した。

 その他(子会社ままちゅによるベビー服ECサイト「べびちゅ」運営など)は売上高が22.1%減の25百万円だった。売上総利益率は42.0%で1.2ポイント低下した。中国のロックダウンの影響でオリジナル商品の入荷が遅延した。

 第1四半期が計画未達だったため、第2四半期累計および通期の連結業績予想を下方修正した。修正後の通期連結業績予想は売上収益が30億円、EBITDAが6億20百万円、営業利益が3億30百万円、親会社所有者帰属当期純利益が2億円で、従来予想に比べて売上収益は4億40百万円、EBITDAは1億10百万円、営業利益は1億80百万円、親会社所有者帰属当期純利益は1億20百万円それぞれ下方修正した。配当予想は据え置いて22年3月期比3円増配の33円(期末一括)としている。連続増配予想となる。

 23年3月期第1四半期からIFRSを任意適用しているため22年3月期比増減率は非記載だが、22年3月期のIFRS適用のための監査実施後の実績値との比較で、売上高は5.9%増収、EBITDAは7.0%減益、営業利益は17.3%減益、親会社所有者帰属当期純利益は18.2%減益となる。

 売上面では予定していたWEBCAS大型オンプレミス案件の剥落が影響する。またクラウドサービスWEBCAS SaaSスタンダード版の売上も従来予想を下回る見込みだ。なおEBITDAについては、前回予想では使用権資産に係る償却費を含めていなかったが、今回予想では含めて算出している。

 第2四半期累計および通期の連結業績予想を下方修正したが、第2四半期以降の売上拡大に向けて、新規顧客獲得に向けた営業強化、既存顧客向けのクロスセル・アップセル、新サービス「WOW engage」の拡販などを推進する。コスト面では外注費や不要不急の経費の抑制などを推進する。また経営責任を明確にするため、代表取締役の報酬減額も実施する。積極的なリカバリ策で第2四半期以降の挽回を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だ。目先的には下方修正を嫌気する動きが優勢になりそうだが下値限定的だろう。8月5日の終値は1013円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円00銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の33円で算出)は約3.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS385円57銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約41億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

最新記事

カテゴリー別記事情報

     

    ピックアップ記事

    1.  Lib Work<1431>(東証グロース)は6月17日、安心計画社と共同開発したAIを活用した…
    2. ■NTTやKDDI等が高値更新  4月14日の東京株式市場では、情報・通信業は3営業日続伸し…
    3.  リズム<7769>(東証プライム)は4月13日、リズム史上最大の音量を実現した大音量電波デジタル…
    2022年10月
    « 9月    
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31  
    IRインタビュー 一覧

    テンポイノベーション・原康雄社長 JPホールディングス・古川浩一郎社長に聞く Eストアーの石村賢一社長に聞く アイビーシーの加藤裕之社長に聞く ピクスタの古俣大介社長に聞く メディカル・データ・ビジョンの岩崎博之社長に聞く ヨコレイの西山敏彦社長に展望を聞く 平山の平山善一社長に近況と展望を聞く アンジェス MGの山田 英社長に聞く CRI・ミドルウェアの押見正雄社長に聞く 京写の児嶋一登社長に聞く

    アーカイブ

    「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
    また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
    ページ上部へ戻る