【業績でみる株価】シリコンスタジオは下方修正ほぼ織込み下値固まる、スマホゲーム好調

業績でみる株価

シリコンスタジオ<3907>(東マ・売買単位100株)は3DCG技術を主体としたミドルウエアを得意としており、「逆襲のファンタジカ」、「三国志カードバトル」など自社ブランドのスマホゲームを展開中だ。他社のゲーム開発や運用受託も手掛けている。

2014年6月に配信開始した「グランスフィア」が7月10日現在で50万ダウンロードを突破した。さらに、2014年9月に配信をスタートした「刻のイシュタリア」は、リリース後の改修もあり100万ダウンロードを超えた。この「刻のイシュタリア」は「連撃」「斬り上げ」「叩きつけ」という3つの攻撃方法を組み合わせ、戦術豊かな攻撃を行えることが高人気を博している。

ただ、足元の業績は2015年11月期の第2四半期は売上高38億2100万円(前年同期比9.5%減)、営業段階2800万円の損失(前年同期実績6億2100万円の黒字)にとどまった。通期では期初予想(売上高92億7700万円、営業利益9億300万円)を下回る売上高87億200万円(前期比8.0%増)、営業利益3億6200万円(同57.0%減)と大幅減益となる見込みだ。

これは「WONDER BLOCKS」(ワンダーブロック)の下方修正と、開発推進支援事業における新規案件の遅延が響くため。ただ今後、「刻のイシュタリア」などの伸長でどのぐらいカバーできるかが注目される。

株価は今年2月の上場時初値が9900円、3月に1万9660円まで値を上げた。業績下方修正で7月9日には5510円まで下げ荒い値動きだが、9日の安値以降は5800円どころで下値を固める展開だ。値動きの軽い点に注目、反発を想定して下値は仕込んでおくのがよいだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…
  2. ■「売られ過ぎシグナル」を発信の自己株式取得株は浮上余地をアピール  マーケットの現在の投資家心理…
  3. ■銀行株投資の選択肢  多くの銀行株の中から投資対象を選ぶ際には、PBR1倍割れやPER1ケタ台、…
  4. ■銀行と半導体、どちらが市場をリードする?  今週は、週明けから「タカさんチーム」の出番が続きそう…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る