加賀電子が2000年以降で初の4000円台に進む、さらなる業績拡大予想などに注目集まる

■ビジネスボリュームが少ない第1四半期に好調で「力強い収益拡大」

 加賀電子<8154>(東証プライム)は8月12日、再び一段高となり、4105円(175円高)まで上げて2日ぶりに高値を更新し、2000年以降の相場で初の4000円台に進んでいる。8月4日に第1四半期決算と業績予想の増額修正を発表し、株価は翌5日からほとんど連日高。いちよし経済研究所では、決算発表を受けて4日発表した企業レポートで業績見通しを一段と強め、フェアバリュー(適正株価)を3000円引き上げて9000円に見直した。

 加賀電子の第1四半期連結決算は、半導体や電子部品のスポット販売に対する顧客ニーズの強さなどを背景に、売上高から経常利益まで、第1四半期としての最高を更新した。これを受け、業績予想を増額修正し、今期・2022年3月期の連結業績見通しは、期初に開示した予想に対し、売上高を5.9%上回る5400億円(前期比8.9%の増加)に見直し、営業利益は13.2%上回る240億円(同14.7%増)に見直すなど、全体に引き上げた。

 この増額修正について、同研究所では、「概ね1Qの上振れ分を反映しただけに止めている」とし、さらなる業績上振れの可能性を示唆した。「独立系商社の強み(広範な調達ネットワーク、ワンスポットサポート力など)を活かした力強い収益拡大を続けている」ようで、「元々1Qはビジネスボリュームが相対的に少ない時期であり(過去10年間の1Q営業利益の年間構成比は17%)、2Q以降にスポット販売による利益押し上げ効果がなくなったとしても、高水準の利益が続くと考える」としている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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