【株式市場】日経平均は660円高、米インフレ懸念に一巡感、利上げ鈍化期待

◆日経平均は2万8479円99銭(660円66銭高)、TOPIXは1969.02ポイント(35.37ポイント高)、出来高概算(東証プライム)はオプションSQ算出分が加わり7億9957万株

 8月12日(金)前場の東京株式市場は、米国で消費者物価指数に続き企業物価指数も予想を下回ったとされ、インフレ懸念一巡感による利上げピッチの鈍化観測などが好感され、トヨタ自<7203>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)などが上げて始まった。鉄鋼、海運、大手商社なども上げ、決算発表後に下げていた東京エレク<8035>(東証プライム)も大幅に反発。日経平均は432円高で始まり、ジリ高傾向となり、前引けにかけて687円98銭高(2万8507円31銭)まで上げ、今年1月以来の2万8500円台に進んだ。

 楽天グループ<4755>(東証プライム)が10日発表の第2四半期決算など買い材料視されて大きく出直り、国際紙パルプ商事<9274>(東証プライム)は第1四半期決算など好感されてストップ高、上場来の高値。加賀電子<8154>(東証プライム)は好業績と調査筋の「フェアバリュー」(適正株価)など材料視され2000年以降の最高値。東邦レマック<7422>(東証スタンダード)は第2四半期決算など材料視されストップ高。バルテス<4442>(東証グロース)も第1四半期決算と業績予想の増額など好感されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算はオプション、ミニ先物のSQ算出分が加わり7億9957万株、売買代金は2兆6780億円。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は1603銘柄、値下がり銘柄数は208銘柄。

 また、東証33業種別指数は32業種が値上がりし、ゴム製品を除き全業種が高い。値上がり率上位は、電気機器、精密機器、石油石炭、非鉄金属、サービス、機械、不動産、卸売り、ガラス土石、建設、輸送用機器、などとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る