Jトラストは22年12月期2Q累計大幅増収増益、通期利益予想を2回目の上方修正

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(決算速報)
 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は、8月12日の取引時間終了後に22年12月期第2四半期累計連結業績を発表した。金融事業の成長と事業ポートフォリオ再構築の成果で大幅増収増益だった。負ののれん発生益を計上したが、この要因を除いても金融3事業の営業利益が前年同期比倍増した。通期予想は上方修正(利益は2回目の上方修正)して大幅増益予想としている。さらに通期利益予想は3回目の上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は戻り高値圏だ。利益確定売りが一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年12月期2Q累計大幅増益、通期利益予想を2回目の上方修正

 22年12月期第2四半期累計の連結業績(IFRS、21年12月期第3四半期にJTキャピタル(現Aキャピタル)を非継続事業に分類したため、21年12月期第2四半期累計の営業収益、営業利益、税引前利益を組み替えて表示)は、営業収益が前年同期比63.8%増の334億31百万円、営業利益が54.8%増の109億27百万円、税引前利益が83.5%増の137億07百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が178.0%増の108億27百万円だった。

 金融事業の成長と事業ポートフォリオ再構築の成果で大幅増収増益だった。Nexus Bankの株式取得に伴う負ののれん発生益75億76百万円を計上したが、この要因を除いても、日本金融事業、韓国およびモンゴル金融事業、東南アジア金融事業を合計した金融3事業の営業利益が48億円となり、前年同期比倍増した。総資産は第2四半期末時点で1兆円を突破した。

 セグメント別営業利益は、日本金融事業が営業費用や販管費の増加で15.9%減の20億45百万円、韓国およびモンゴル金融事業がJT親愛貯蓄銀行の連結取り込みによる営業収益増加や負ののれん発生益の計上などで4.9倍の102億71百万円、東南アジア金融事業が優良な貸出金の積み上げによる営業収益増加(61.3%増収)や、審査体制見直しによる貸出債権のリスク低下、預金金利低下による資金調達コストの減少、経費削減効果などで2億38百万円の黒字(前年同期は20億84百万円の赤字)と黒字転換した。投資事業は前年のシンガポールでの勝訴判決に伴う履行金受領の反動で6億55百万円の赤字(同53億90百万円の黒字)だった。その他事業は42百万円の赤字(同40百万円の赤字)だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は営業収益が123億51百万円で営業利益が19億42百万円、第2四半期は営業収益が210億80百万円で営業利益が89億85百万円だった。

 通期の連結業績予想は上方修正して、営業収益が21年12月期比86.7%増の790億円、営業利益が147.1%増の130億円、税引前利益が171.2%増の160億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が968.4%増の120億円としている。配当予想は据え置いて21年12月期比9円増配の10円(期末一括)としている。

 前回予想(22年5月13日付で営業収益を小幅に下方修正、各利益を上方修正)に対して営業収益を77億円、営業利益を75億円、税引前利益を90億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を74億円それぞれ上方修正した。東南アジア金融事業の収益改善に加えて、Nexus Bankの株式取得に伴う負ののれん発生益の計上も寄与する。なおエイチ・エス証券(22年10月1日付でJトラストグローバル証券に商号変更予定)の金融商品取引業の業績は、市場環境の変動の影響を大きく受けるため、連結業績予想に含めていない。

 修正後のセグメント別営業利益の計画については、日本金融事業が76百万円上方修正して37億39百万円、韓国およびモンゴル金融事業が66億87百万円上方修正して130億39百万円、東南アジア金融事業が14億06百万円上方修正して2億68百万円の赤字、投資事業が1億03百万円下方修正して15億41百万円の赤字、その他事業が21百万円下方修正して37百万円としている。

 修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は営業収益が42.3%、営業利益が84.1%、税引前利益が85.7%、親会社の所有者に帰属する当期利益が90.2%と高水準であり、通期利益予想は3回目の上振れの可能性が高いだろう。

 22年12月期は重点方針として金融事業にける安定的な収益・利益基盤の再構築を推進する。そして事業ポートフォリオ再構築に伴って新たな成長フェーズに入り、東南アジア金融事業の黒字化などで23年12月期以降の営業利益率は飛躍的に向上する見込みとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏だ。利益確定売りが一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。8月12日の終値は558円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS105円24銭で算出)は約5.3倍、今期予想配当利回り(会社予想の10円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結1株当たり親会社所有者帰属持分903円66銭で算出)は約0.6倍、時価総額は約705億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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