加賀電子が2000年以降の最高値を更新、直近は一服模様だったが下げ浅く、「押し目待ちに押し目なし」の見方も

業績でみる株価

■最高益で株価はPER6倍台、東証プライム平均は13.9倍

 加賀電子<8154>(東証プライム)は8月19日、4150円(55円高)まで上げた後も堅調に推移し、後場は4140円で売買を開始。今年8月12日以来、1週間ぶりに2000年以降の最高値を更新している。8月4日に発表した第1四半期決算が売上高から経常利益まで第1四半期としての最高を更新し、業績見通しの増額修正も発表。翌日に急伸し、以後もジリ高が続き、断続的に高値を更新してきた。直近は一服模様だったが、下げが浅かったこともあり「押し目待ちに押し目なし」の見方も出ている。

 今期・2022年3月期の連結業績見通しは、営業利益は13.2%上回る240億円(同14.7%増)に見直すなど、全体に引き上げたが、いちよし経済研究所が決算発表を受けて4日発表した企業レポートでは、「概ね1Qの上振れ分を反映しただけ」とし、さらなる業績上振れの可能性を示唆した。増額修正後の予想1株利益は609円58銭。株価は1株利益の6.8倍(PER6倍台)の水準に過ぎず、東証プライム銘柄の平均PER13.97倍(8月18日現在、日本経済新聞より)との比較で割安過ぎるとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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