【株式市場特集】ゴルフ関連、中古品の買い取り・再販関連、300円ショップ株に注目

ゴルフ

 今週の注目株は、ゴルフ関連株、中古品の買い取り・再販の「家庭鉱山株」、さらに100円ショップ株が伸び悩むなか健闘している300円ショップ株である。

 このゴルフ関連株のうち、ゴルフ練習場株は、スノーピークと同様にレジャー多様化で来場者は伸び悩んでいるようだが、ゴルフクラブ関連株では業績上方修正や好決算の発表が相次いでいる。また「家庭鉱山株」は、月次売上高の増加が続き、物価上昇対応関連の側面も持つ。米国市場・短期投資家主導の主力株の忙しい値動きに一歩も二歩も立ち遅れ振り回され勝ちなニッチ投資家は、一段のロングラン相場に期待して下値をマークするところだろう。

■ゴルフクラブ関連株には好業績株が目白押しで投資採算的にも割安

 ゴルフ関連株で業績を上方修正した銘柄は、ゴルフクラブ関連の遠藤製作所<7841>(東証スタンダード)とグラファイトデザイン<7847>(東証スタンダード)で、遠藤製作所は、今12月期配当の増配を予定している。同じゴルフクラブ関連では、藤倉コンポジット<5121>(東証プライム)、グローブライト<7990>(東証プライム)、マミヤ・オーピー<7991>(東証スタンダード)もそれぞれ好調な今期第1四半期業績を開示した。このうち藤倉コンポジット、遠藤製作所、マミヤ・オーピーが足元で年初来高値水準にあるがPER・PBR評価は市場平均を下回り、マミヤ・オーピーの年間配当利回りは5%を超える。

 ゴルフ場予約サイトのゴルフダイジェスト・オンライン<3319>(東証プライム)とバリューゴルフ<3931>(東証グロース)も好調な第1四半期業績を発表して年初来高値水準にあるが、PER評価は市場平均を上回る。中古ゴルフ用品の買い取り・販売事業を展開のゴルフ・ドゥ<3032>(名証ネクスト)は、PER5倍台で400円台の値ごろ妙味も内蔵している。このほかゴルフ場事業を展開している割安株も多く、コード番号順にあげると北野建設<1866>(東証スタンダード)、あい ホールディングス<3076>(東証プライム)、平和<6412>(東証プライム)、オービス<7827>(東証スタンダード)、ウッドフレンズ<8886>(東証スタンダード)、ホウライ<9679>(東証スタンダード)などバラエティに富む。

■「都市鉱山」に匹敵する「家庭鉱山」にまだまだ豊富なビジネスチャンス

 一方、巣ごもり消費関連の一角を占めた中古品の買い取り・販売銘柄では、前週末9日に年初来高値を更新した銘柄が相次いだ。月次売上高が長期連続プラスとなったことが買い評価されたもので、ハードオフコーポレーション<2674>(東証プライム)、ゲオホールディングス<2681>(東証プライム)、トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)、買取王国<3181>(東証スタンダード)、BuySell Technologies<7685>(東証グロース)とオンパレードとなった。これは、中古品売買で物価上昇に対する生活防衛や節約志向で需要サイドと供給サイドの利害がマッチし、需要側は中古品を廉価で購入し、供給側は中古品の早期現金化を図っていることによる。とくに供給サイドは、探せば家庭内には貴金属、時計、家電製品、ブランド品などが大量に眠っており、レアメタルなどの回収源となる「都市鉱山」に匹敵する「家庭鉱山」とも形容できそうだ。このほかシュッピン<3179>(東証プライム)も、月次のEC売上高、Web会員数ともは長期連続プラスとなっており、株価はPER10倍水準に放置されている。

 また100円ショップ株の月次売上高は、増減マチマチとなっているが、マスコミへの露出度の高い300円ショップ株は好調持続となっており、前週末9日に年初来高値を更新したパルグループホールディングス<2726>(東証プライム)は、今期業績を上方修正し、パレモ・ホールディングス<2778>(東証スタンダード)は、既存店の月次売上高が連続プラスとなっており、マークするところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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