【株式市場】日経平均は反落し308円安、建設、銀行株などは堅調で新規上場株は買い気配

◆日経平均は2万7567円65銭(308円26銭安)、TOPIXは1938.56ポイント(11.87ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は14億1756万株

 9月16日(金)後場の東京株式市場は、大成建<1801>(東証プライム)や鹿島建設<1812>(東証プライム)が一段と強含むなど建設株が堅調で、新幹線の耐震化工事の前倒しなど材料視。ソニーG<6758>(東証プライム)などは安値もみ合いの半面、伊予銀行<8385>(東証プライム)などの地方銀も一段ジリ高となり銀行間決済システムへのフィンテック企業の接続認可など好感。マネーパートナーズG<8732>(東証プライム)は9月中間配当の発表など好感され一段ジリ高。個別物色の雰囲気が強く、日経平均は293円安で始まり、大引けまで小動き横ばいのまま前日比で反落となった。

 後場は、M&Aキャピタルパートナーズ<6080>(東証プライム)が9月決算予想の増額修正など好感され一段ジリ高。前場急伸のギフトホールディングス<9279>(東証プライム)も四半期決算の大幅増益や月次動向など好感され連日大幅高。リード<6982>(東証スタンダード)は特許発表が好感されて2日連続ストップ高。KNT-CTホールディングス<9726>(東証スタンダード)、ユーラシア旅行社<9376>(東証スタンダード)などは政府の新たな観光支援策への期待で前場上げたまま高値圏で推移。サイバー・バズ<7069>(東証グロース)はWeb企業の子会社化など注目されストップ高。

 新規上場のeWeLL(イーウェル)<5038>(東証グロース)は前後場とも買い気配をセリ上げて売買が成立せず、大引けは3910円の買い気配(公開価格1700円)の2.3倍)となり、気配値のまま上げる場合の本日上限に達した。

 東証プライム市場の出来高概算は14億1756万株(前引けは5億4813万株)、売買代金は3兆4048億円(同1兆3279億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は551(前引けは550)銘柄、値下がり銘柄数は1233(同1214)銘柄。

 また、東証33業種別指数は10業種(前引けは7業種)が値上がりし、値上がり業種は、銀行、電力ガス、保険、不動産、パルプ紙、建設、その他金融、となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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