【今日の言葉】ファナック決算の意味するところ

今日の言葉

今日の言葉 『ファナック決算の意味するところ』=2016年3月期の第1四半期(4~6月)決算の発表が本格化している。いきなり、ファナックの通期見通し減額修正でマーケットに緊張が走ったが、30日の日経平均は200円を超える急伸で平穏を取り戻している。

 ファナックの減額から言えることは、優良銘柄群にアベノミクスの息切れ感が出ているのではないかということだろう。これまで、アベノミクス効果は優良企業には大きく発現しているが、中小企業には恩恵が小さいと指摘されてきた。その優良企業群に陰りが見え始めたということになれば、「アベノミクス陰り」ではなく、「アベノミクス腰砕け」の心配が増してくる。安全保障関連法案に軸足を移している間に景気の先行きは怪しくなりつつあるのかもしれない。

 消費税10%が控えていることからも、もう一度、景気対策を真剣に考えるところに来ているのではなかろうか。もし、4~6月期決算が全体として好調な内容となった場合に安心されるのが怖い。ファナックの減額が先行きに対する懸念の兆しなのかもしれないことを頭に入れておく必要がありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る