フライトホールディングスの子会社フライトシステムコンサルティング、Tapion検定認定機種の追加を発表

■安心・安全なTap to Phone決済に向けたAndroidスマートフォンの独自選定

 フライトホールディングス<3753>(東証スタンダード)の子会社フライトシステムコンサルティングは9月26日、2021年2月3日発表したAndroid携帯を決済端末に変える「Tap to Phone」(*1)のソリューション「Tapion」(タピオン)において、推奨Android携帯を選定する独自認定制度「Tapion検定」にて、追加でAndroid携帯を認定し公式サイトに開示したと発表。

■Tapion検定認定機種一覧

 新たにXperia10 IV、Xperia10 III、Xperia ACE IIIが追加され、本日時点で、以下の機種がTapion検定の認定取得機種になっている。Tapion検定認定Android携帯はTapionのサービスに機種登録され、認定取得機種のみでTapionアプリが動作する仕組みになっている。なお今後も様々なAndroid携帯を評価して行く予定である。

■Tapion検定の設立の背景

 決済専用端末ではなく、市販のAndroid端末を利用する本ソリューションでは、Android端末それぞれのNFC感度によりタッチ決済(*2)時の反応が異なり、一部のNFC感度の悪い端末では決済できない事態が起きる可能性がある。

 こうしたAndroid端末の機種に依存したトラブルを未然に回避し、Tapionで安心・安全にNFC決済ができる環境作りのため、Tapionで利用できるAndroid端末の選定を事前に行う制度を独自に策定した。Tapion検定の独自基準については、Android端末ベンダー様にも協力をいただき、フライトシステム及びフ指定検定機関であるFIME Japan(*3)と共同で仕様を策定し、検定はFIME Japanで実施している。

■フライトシステム電子決済ソリューション

 フライトシステムは2010年9月、iPhoneでのクレジットカード決済ソリューションを日本で初めて市場投入し、また2013年からは自社決済端末「Incredist」シリーズを販売開始し、スマートフォンやタブレット決済のリーディングカンパニーとして電子決済ビジネスを展開している。また対面での決済だけでなく、2020年よりコインパーキング等の無人自動精算機向け決済ソリューションとして「VP6800/IFC」を展開しており、無人自動精算機のキャッシュレス化を推進している。

 また、2021年に発表したTapionは、Android端末に専用決済アプリケーション「Tapion」を入れることでタッチ決済が実現できる新たな決済サービスである。フライトシステムでは今後、カフェ、カジュアルレストラン、キッチンカー、屋台、朝市などの小・中規模事業者、並びにオフィスや家庭などへの訪問販売を行なっている加盟店に向け、「Tapion」でキャッシュレス決済、及びタッチ決済の普及拡大に努めていく。

*1:Tap to Phone
 市販のAndroidスマートフォンまたはタブレットを、追加的なハードウェアなしに、タッチ決済用の決済端末として利用できる新たな決済ソリューションである。Tap to Phoneは、すでに欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、南米の数多くの国々で稼働している。他にも「Tap on Phone」、「Tap on Mobile」などと呼ばれることもある。クレジットカード業界のセキュリティ標準化団体「PCI SSC」にてTap to Phone向けのセキュリティ要件が定義されている。iPhoneも米国でTap to Phoneのサービスを発表しており、世界的にTap to Phoneが広がる様相を呈している。

*2:タッチ決済
 日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法である。対応の端末にタッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)または、スマートフォン等をかざすだけで、サインも暗証番号の入力も不要※で、スピーディかつ安心・安全にお支払いが完了する。ご利用頂ける店舗は、コンビニエンスストア、ファストフードレストラン、スーパー、飲食店、ドラッグストア、書店、百貨店、商業施設など、日常生活における利用シーンがますます拡大している。(※一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となる。)

*3:FIME JAPAN社
 クレジットカードを始めとする決済関連(EMVCo,PCI、モバイル決済関連技術等)やNFC関連技術のソリューションプロバイダーである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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