【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティムコは15年11月期業績予想減額に対する反応限定的、低PBRを評価

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 ティムコ<7501>(JQS)はフィッシング用品とアウトドア用品の企画・販売事業を展開している。株価は570円~580円近辺でモミ合う展開だ。年初来高値圏580円台からやや水準を切り下げたが、15年11月期業績予想減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。0.2倍近辺の低PBRを評価してモミ合い上放れ展開が期待される。

■フィッシング用品とアウトドア用品の企画・販売

 フィッシング用品とアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開し、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組んでいる。20年東京夏季五輪開催に向けて、登山・アウトドア・スポーツ関連の需要盛り上がりも追い風となる。

■15年11月期業績予想を減額したが、第2四半期は営業損益改善

 7月8日に今期(15年11月期)の第2四半期累計および通期の非連結業績予想を減額修正した。

 そして7月10日発表の第2四半期累計(12月~5月)非連結業績は、売上高が前年同期比7.7%減の13億93百万円、営業利益が同80.8%減の2百万円、経常利益が同62.9%減の7百万円、純利益が9百万円の赤字(前年同期は5百万円の利益)だった。消費増税前の駆け込み需要の反動、消費増税後の消費マインド低迷の長期化などで計画を下回った。

 セグメント別(全社費用等調整前)に見ると、フィッシング事業は売上高が同11.9%減の4億99百万円、営業利益が同18.9%減の71百万円だった。ルアー用品の取引先小売店での販売が低調で、在庫品値下げ販売も影響した。

 アウトドア事業は春夏物衣料が堅調に立ち上がったが、消費増税前の駆け込み需要の反動を補うに至らず、売上高が同5.9%減の8億79百万円、営業利益が同6.3%減の41百万円だった。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(12月~2月)6億31百万円、第2四半期(3月~5月)7億62百万円で、営業利益は第1四半期31百万円の赤字、第2四半期33百万円だった。第2四半期の営業損益は改善基調だ。

 通期(15年11月期)の非連結業績予想(7月8日に減額修正)は、売上高が前期比3.1%減の28億40百万円、営業利益が同46.5%増の37百万円、経常利益が同10.8%増の40百万円、純利益が同47.9%増の12百万円としている。第2四半期累計の計画未達分を減額修正した形だが、増益を確保する見込みだ。

 なお配当予想は前回予想(1月16日公表)を据え置いて、前期と同額の年間12円(期末一括)としている。予想配当性向は281.7%となる。

 規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化などで、着実な収益向上に努める方針としている。店舗オペレーション効率化や販管費圧縮などの効果も寄与して収益改善が期待される。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価の動きを見ると、概ね570円~580円近辺でモミ合う展開だ。5月~6月の年初来高値圏580円台でのモミ合いからやや水準を切り下げたが、15年11月期の非連結業績予想減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。

 7月30日の終値577円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS4円26銭で算出)は135倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS2350円51銭で算出)は0.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が上値を押さえる形となったが、一方では26週移動平均線が下値をサポートしている。0.2倍近辺の低PBRを評価してモミ合い上放れ展開が期待される。

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